劇場公開日 2023年11月11日

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「これが傑作かねぇ・・・」ツィゴイネルワイゼン KIDOLOHKENさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0 これが傑作かねぇ・・・

2016年6月2日
PCから投稿

『ツィゴイネルワイゼン』は日本映画史に残る傑作だと持ち上げられるが、実際には観客を突き放す不親切な映画だと評価してみたい。幻想的な映像の羅列にストーリーらしい骨格はなく、感情移入もできない。映画でストーリーなしに芸術的なことをやるなんて、メロディーなしで音楽をやるのと同じ。その驚きは5分しか続かないし10分で飽きる。映画全体で長々とやられたらたまったものではなかった。もし、無名監督の作品だったなら、この退屈さに耐えられる人がどれくらいいただろうか。カルト的に評価されているが、過大評価の典型だと思う。
鈴木清順の作品で誰が見ても面白いと言われタランティーノも面白いと言っている作品が「野獣の青春」。それから私が評価してるのは「河内カルメン」。そして映画通を自称する人々に高く評価されているのが「東京流れ者」だ。この作品がくだらなかったと言って、もう鈴木清順を見るのはやめてしまうのはもったいない。この三つはぜひご覧ください。

KIDOLOHKEN
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