劇場公開日 1935年6月15日

「シェイは丹下、名はシャジェン」丹下左膳余話 百万両の壺 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0シェイは丹下、名はシャジェン

2023年5月2日
スマートフォンから投稿

笑える

楽しい

興奮

なんでこんなに面白いんだろう。初見から30年以上経つのに、いつ見ても新鮮‼️これは話術の妙というか、山中貞雄監督のセンスの良さですね。やはりキモは左膳とお藤のやりとり。強がってはいるが、お藤には頭が上がらない左膳。そして子どもが大嫌いとか言いながらチョビ安を大層可愛がるお藤。大河内伝次郎さんはもちろん、お藤に扮した喜代三さんも素晴らしい。そして天才山中貞雄監督‼️日本映画の歴史を振り返って一番不幸な事は「抱寝の長脇差」「国定忠治」「街の入墨者」といった山中貞雄監督の傑作群が戦災で焼失し、観る事が出来ない事です・・・

活動写真愛好家
盟吉津堂さんのコメント
2025年3月8日

『姿三四郎』について活動写真愛好家さんがおっしゃっていたように、戦争によって貴重な日本映画が失われてしまったのは本当に残念ですよね❗️
この作品もチャンバラシーンがGHQによって削除されたまま失われちゃったんですよね。
Wikipediaによると2004年に新たに発見された無音の20秒の断片を追加した4K修復版が2020年の東京国際映画祭で公開されたそうですね。
もちろん発見されたことは喜ばしいし観てみたいですが、無音の20秒だけというのはちょっと残念でもあります。

自分もこの映画を初めて観たとき、戦前の日本映画がもうすでにここまでのレベルに達していたのか、と驚かされました❗️
全然古くない❗️むしろこの後の戦中戦後の映画の方が古臭くなっちゃったものがたくさんあると思います。
これほどの映画の天才も戦争に駆り出されて亡くなっちゃいましたし、山中貞雄の失われた傑作群、どこかから出てきてほしいですよね❗️
それにしても、活動写真愛好家さんは戦前の失われた日本映画についても造詣があってスゴイです❗️本当に映画愛に溢れてますね❗️

盟吉津堂