劇場公開日 1979年10月6日

「色々と驚いた」太陽を盗んだ男 ヤナコさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 色々と驚いた

2025年5月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

驚く

斬新

アマプラでオススメとして表示されたので、予備知識ゼロで視聴。

予定調和の無い展開に驚いた。

視聴後、他の方のレビューを見て「太陽を盗んだ男」のタイトルは、映画のラストシーンから・・・・・なるほど。また驚く。

沢田研二
素晴しかった。気だるさと狂気、そして色気。当時の実力派俳優が脇を固める中の歌手であるジュリー、一歩も引けをとりませんでした。

菅原文太
こちらも絶品。ジュリーとは別ベクトルの格好良さがほとばしる。沢田研二とのクライマックスの対決シーン。そんな馬鹿な!というツッコミを超越する「爆発をさせたら駄目だ!!」という責任感、使命感の強さを感じました。 カーチェイス後の爆発シーンはあれは御本人??爆発と近すぎない???CGでは絶対出せない迫力。

池上季実子
昔から今も美人な方ですが、ちょっと石原さとみさんの雰囲気も漂う美しさ。80年代の軽さを感じさせる。素晴しかった。

伊藤雄之助
バスジャックの犯人。テレビ越しからでもあの狂気の顔つきと演技にビビった。凄みがあった

 凄い作品。でも誰もが知っている「名作」にはなれず、カルト映画の名作と言われている。
テーマや撮影方法が攻め過ぎたのかな。
城戸誠の行動動機が弱かったことに加え、刑事と犯人の捕物帖が軸ではなく、原子力や当時の日本の空気感に対するメッセージ性が軸だったことがカルトとしての地位を固めたのかもと勝手に解釈。

久し振りに「うぉぉぉ!まぢか!!」と衝撃を受けた作品でした。

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ヤナコ
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