「大魔神の怒り」大魔神 うにたん♪(コロナが当たり前の世界)さんの映画レビュー(感想・評価)
大魔神の怒り
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あの雰囲気とサイズ感が時代劇に合ってる。
セットの精密さも東宝の「ラドン」のセットと変わらないレベルで瓦が崩れていくシーンなどはちょっと凄いとしか言いようがない。
勿論、時代劇としての作りもしっかりとしており、甲冑や家臣の風貌などセットと共に手を抜いてない。
野外のセットも現代セットと比べて全てが大掛かり、農民や家来の数も多い。ヘラヘラ笑ってるようなただのエキストラは居ない。
この重厚な時代劇の下地があってこその大魔神の天罰が活きる。
謀反した左馬の助一派領民への容赦ない様子などはナイスなエッセンスである。
左馬の助本人ともかく、家臣は祟りを恐れてあたふたするのも面白い。
クライマックスの天罰シーンは引っ張った末に一気に噴き出す感じ。
顔が怒りに変わるシーンは短くスッと言う感じ。
襲撃された砦の侍が大魔神を打ち倒せず、鎖で引きずられる無力な事(笑)
何故か投石機も登場するし、火縄銃も多い(上洛を考えていただけあって左馬の助凄い)
まぁ全く効果ないのですが…しっかりと天誅が下されて終わったと思いきや、まだ暴れる魔神さま(笑)
村人までぶん投げています。
神様って都合良いだけじゃないんですね。
でも、魔神は乙女の涙に弱いので崩れさっていくのがあっさりしすぎのラストです。
色んな意味で凄い作品なのですが特撮を観ててスーツアクターの目があれだけのインパクトを見せるのには驚いた。血走ってて怒ってる大魔神その物に見える。
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