劇場公開日 1968年2月24日

大悪党のレビュー・感想・評価

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4.5スリリングでドキドキ感のクライムサスペンス映画

2022年7月4日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

街のヤクザ・安井(佐藤慶)に卑劣な手段で脅迫された専門学校の生徒・芳子(緑魔子)が救いを求めた弁護士の得田(田宮二郎)は、殺しのテクニックを教えてその弁護もする、法律の抜け穴を衝くヤクザ顔負けの大悪党。スリリングでドキドキ感のクライムサスペンス映画、 昭和43年大映製作、増村保造監督作品。
弁護士である円山雅也の原作「悪徳弁護士」を、「黒の報告書」(昭和38年)の石松愛弘と増村保造が共同でシナリオ化。撮影は増村作品「妻は告白する」(昭和36年)、「兵隊やくざ」(昭和40年)などの小林節雄。
その昔、この映画を初めて映画館で観た時「法律には“一事不再理”という原則があって、同じ事件は二度と裁判しない」という事を知った。
田宮二郎、緑魔子、佐藤慶は適役で、法廷シーンでの得田弁護士の鮮やかな弁論と、無罪を獲得した芳子が最後に口にする言葉にびっくり。何度観ても飽きない。お薦めです。
増村作品に、田宮二郎は「黒の試走車」「女の小箱・より 夫が見た」などに好演、緑魔子は「大悪党」の翌年、江戸川乱歩・原作の問題作「盲獣」に出演している。

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papatyan