「昭和の名優たちのぶつかり演技」千利休 本覺坊遺文 Bluetom2020さんの映画レビュー(感想・評価)
昭和の名優たちのぶつかり演技
アクションも大きな動作もなく、セリフも少なく、ほとばしる感情を押し殺し装った演技。名優たちは見事に演じた。そうそうたる出演者、ミフネ、錦之助、芦田伸介、加藤剛、上条恒彦がそれぞれの役に見事にはまった。この中では若手の奥田瑛士も頑張った。
静寂さ様式美、音楽は脇役。その圧巻は、茶室の利休と秀吉の激闘かな。生花や書、造作で利休が戦線布告する気持ちが伝わる。
戦国大名に取り入って茶道のステータスを確固たるものにした。その勢いで妥協もできず苦悩する利休たち。セリフと裏腹の、時代に順応できない男たちの姿か。
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