「熊井版千利休」千利休 本覺坊遺文 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
熊井版千利休
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熊井啓が利休を描いたのは『お吟さま』(1978)以来となるんだな。まぁ、こちらの作品は利休の死の謎解きのようなものがテーマであるから『利休』(勅使河原宏、1989)と同じような雰囲気。ともに利休没後400年記念のための映画だったらしい。この利休対決では若干こちらの方が優勢だったようだけど、キネ旬の主演男優賞は三國利休の勝ちだった・・・
茶人として全うするには自刃しなければならない?などと結論づけた有楽斎の生き様。最後のシーンでは、割腹する格好で死んでゆく。この姿の鬼気迫る演技は最高。全体的には静かなストーリーであり、利休の亡霊(?)とともに山奥でひっそり暮らす本覺坊がメインである点が弱いのだろうか。
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