戦争と人間 第二部・愛と悲しみの山河のレビュー・感想・評価
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これは21世紀の現代の香港と中国だ 80年の時を超えて、戦前の帝国主義の亡霊が現代の中国に乗り移っている
中国共産党と国際的共産主義運動が全て正しい
日本国は全て悪である
そのような共産党史観のみで構成されています
ここを踏まえて本作を観ないと危険です
山本薩夫監督の圧倒的な演出力にたちまち洗脳されます
緻密にリアリズムを積み上げているように見えるのはその洗脳の効果を高めるためです
自分の頭で考えないと全てが事実であると信じ込まされ、本作で描かれた歴史解釈を正しいと洗脳されます
知らぬ間に、この共産党史観が上書きされそれが全てであると思いこまされます
なのに、そうと分かっていても引き込まれてしまいます
危険です
しかし、本作を観ていて思うことは、これは21世紀の現代の香港と中国だ!ということです
80年の時を超えて、戦前の帝国主義の亡霊が現代の中国に乗り移っていると
全てが相似形をなしています
さらに酷く巨大に帝国主義、軍国主義の恐るべき妖怪に、中国共産党がなり果てたのだと気づかされるのです
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