「どこからどこまでがドキュメント映像なのかわからなかった。」戦艦大和 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
どこからどこまでがドキュメント映像なのかわからなかった。
ミニチュアの戦艦も映像が古いおかげで、模型っぽさを感じず、あらためてモノクロ映像の良さを見直しました。群像ドラマの中心になるのも少尉クラス以下の兵士たち。製作年も戦後8年目ということで、実際に従軍していた者もいるということなので、伝令等がとてもリアル(何言ってるのかよくわかりませんでしたが)でした。
沖縄に向かう戦艦大和。多くの国民はその存在すら知らない。それを後世に伝えようとする者、海軍の良さを弟のために筆を取る若き兵士(ただし、しるこのことで頭がいっぱいで、漢字を知らない)。アメリカで生まれた二世の乗組員なんて設定も面白い。
戦闘シーン、輸送船など、ドキュメント映像を巧みに編集されていて、セットも当時としては金がかかっているに違いない。甲板に整列した兵士たちのシーンも圧巻でした。次から次へと負傷者が増えて、やがて傾き轟沈する大和。戦争の悲惨さと貴重な映画として価値があると思います。最後の台詞「戦争を生き抜いた者ほど次の戦争を欲しない」という言葉が痛烈に響く。
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しゅうへいさんのコメント
2019年7月16日
確かにモノクロならではの良さは出ていたと思います。
“一番目立っていた”高島忠夫さん…先日亡くなってしまいましたねぇ…。
またひとり、特撮に関わった俳優さんが天に召されてしまいました。