「砂の器につづく」ゼロの焦点(1961) 越後屋さんの映画レビュー(感想・評価)
砂の器につづく
清張作品の映画化では「張込み」「砂の器」がツートップというのが定説ですが、これもなかなかの傑作です。そもそも清張先輩の小説自体が旅情を感じるものが多いですが、この作品も北陸の鬱陶しい天気を背景に起きる戦争の傷と言うべき悲劇的な事件を重厚に演出しています。
ストーリーを追っているだけ、との意見も散見され、それを否定するものではありませんが、元々戦後小説に燦然と輝く傑作の映像化ですから、それは致し方ないでしょう。
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