「零戦の栄光と影」零戦燃ゆ みほきちさんの映画レビュー(感想・評価)
零戦の栄光と影
30年も前の映画にしては、戦闘機の飛行シーンはなかなか。ちょっと場違いみたいな音楽とか、説明的な字幕とか、なるほど ひと昔前の特撮っぽい。でもちゃちい感じはなかった。「永遠の0」とかより、零戦の航空性能が全面に出ててワクワクした。
人間ドラマもわかりやすいし、感情移入しやすい。大和魂とか、神がかってる戦闘機とか、日本のヒロイズムが全面に出てる感は否めないけど…。
真珠湾から終戦までのあいだに、初めのうちは世界最高峰だった零戦も、連合諸国の技術力に追い抜かれていく。それでも零戦を信じ、空へ消えていったパイロットたち。そして彼らの死が、同様な死に場所を求める同胞たちをまた、同じ場所へ導く。それを止めようとする整備士の気持ちが、なんとも胸に響いた。
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