ゼイラムのレビュー・感想・評価
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コンピューターはwindowsなんかない時代。グラフィックと言えば...
コンピューターはwindowsなんかない時代。グラフィックと言えば、マッキントッシュコンピューターの時代。
総称してSFXと云うのだろうが、テクスチャーとクロマキーとストップモーションとスタントと火薬をフルに使っている。
雨宮慶太先生は人気作品に恵まれなかったが、円谷英二先生や実相寺昭雄先生の流れを継ぐ、日本の特撮における重鎮な方と僕は思っている。彼のキャラクターは、エイリアンやプレテダーの模倣を超えた何かがあると過大評価かもしれないが、そう思っている。この映画はライブで見なかったが、ピンク映画に出ていた螢雪次朗さんが出ている事をあとから知って、レンタルビデオで見た。
だから、雨宮慶太先生と言うと『仮面ライダー』の敵役のキャラクターを作る人と言ったイメージになる。
この頃、レンタルビデオにはコピーガードが施され、色々な方法でダビングを試みた記憶がある。
コンピューターはNECのPC9800シリーズを見限って、MACを使いだそうと、食指が伸び始めた時と記憶する。
日本のカウンター・カルチャーが瓦解を迎える時である。
さて、特撮がウルトラマンからライダーに変わった理由は、単純に経費の問題だと思う。つまり、実物大にすれば、模型を作る手間と経費が削除出来る。そして、何故アニメか?も同じ答えになる。しかし、問題は言うまでもなく、アニメ業界のブラック企業体質にあると思う。ひょっとしたら、日本のアニメはもう終わったかもしれない。少子化で子供がいない。だから、アニメを作っても、興行的に合わない。そして、実写に耐える演技能力を持つ俳優は、日本にはもういなくなってしまったかもしれない。
日本産ハリウッドSF映画
観たのは小学生以来だろうか?
当時はとにかくゼイラムの印象が強烈だった。
和風クリーチャーのクールなデザインと、何度も形態を変えながら迫り来る恐ろしさ。
そしてなんと言っても、ゾーンを始めとするSF設定に子供心は魅了された。
あれから20数年ぶりの鑑賞。
今見ると、この作品が実に多種多様なハリウッドSFのオマージュに溢れている事が分かる。
ターミネーター
エイリアン2
プレデター
ブレードランナー
遊星からの物体X
挙げればキリがないほどだ。
では、それらが単なるパロディに見えたかといえばノーだ。むしろ、ハリウッド映画への憧れと夢と情熱をそこらかしこから感じる事ができた。
当時の日本映画で出来るハリウッド映画的演出の集大成とも言えるような作品であり、限られた予算の中で執念で作り上げた作品と言えるだろう。
そんなハリウッド的演出を多々取り入れる中で、独特の音楽や世界観。そして雨宮慶太デザインのゼイラムによりしっかりとオリジナリティを担保しているのも素晴らしい。
途中カット割が少なくダラダラと中弛みする展開や、脚本の都合で戦士イリアがあまりにポンコツに見えたりと。気になる点は多数ある。
が、それを補って有り余るほど魅力に溢れた作品だ。
絶望を乗り越えての爽やかなラストも清々しいものがあった。名作。
あら、ゼイラムさん。
YouTubeで紹介動画を観たので何となく鑑賞しました。特撮なのにこれはちっちゃい子が観たらトラウマレベルではなかろうか?っと思えるぐらいたまにグロかったです。1990年当時で大人向けの特撮を作ってみたのでしょうか。
でも、ゼイラムさんといい、その使い魔といい造形が良くできてますね。お経と共に現れるゼイラムさんはインパクト抜群です。ってか、額の顔が飛び出たー😲え?あれが本体なんですか?思いきった生物兵器ですね。
ストーリーはさておき、SF設定は良く考えてあったのではないでしょうか?ゼイラムを捕まえるのに異空間に閉じ込めるって仕組みとか。あ、でもドラえもんの映画でも似たような事していたような・・・。何はともあれゼイラムさんを頑張って作っていたのでヨシとしましょう。
これが30年前の作品とは信じられない
SFアクション映画の名作
文句なしのスマートな作品です
30年前の作品でありながら、今観てもこれだけの作品は少ない
森山祐子にカッコイイヒロインを演じさせるという下心優先の低予算映画
なんと、3000万円くらいであのクオリティ
数々のヒーロー物を手がけた鬼才雨宮慶太の作品
“サイコゴアマン”なんてアホ映画で満足している若者で、まだ観ていないなら観るべき映画の筆頭でしょう
塚口サンサン劇場での今更ながらの放映は、そういう意図を含んでいるのではないだろうか
昔一度観ているのでプライムビデオで済ましたのを後悔しました
判断をあやまった
映画館で観たかったが
終わってしまいました
ゼイラムの造形は、武士がすげ笠をかぶったようで印象的ですが、基本は
エイリアンとプレデターを合わせたようですね
この二作品が後の作品にどれだけ影響を与えたかがよくわかります
今作にも二作品のパロディーがかなりあります
なにげに登場時のお経の合唱が不気味さを増すんですよね
寄生生物なので、能面ヘビ以外はユニットじゃなく寄生された身体じゃないかなぁ
サイコゴアマンの遊園地の着ぐるみとはレベルが違いますよ
しかし、それがかわいいなんてひともいますね
ムリからにいい所を探す必要は無いと思うんだが
ヒロインの森山祐子は文句なくカッコイイ
彼女の代表作になりました
よく知りませんが、当時はそれなりに人気があったようですね
ただ、この映画の魅力は彼女のせいではない
彼女が一役買っているのは確かですが、彼女でなくてもいい
予算が少ないなら
ストーリーを単純化し
役者を減らす
ゾーンという閉鎖空間の設定も予算的に貢献している上、弱いキャラをまぎれさせることで緊張感を増している
弱キャラに上手い俳優とイケメンとツボを心得ている
工夫すれば出来るんだよ
造形的にアクションがしにくかったら 技術でカバーする
特にこれが大事です
着ぐるみを着たプロレスをするなら、プロレスラー並のアクションがいる
昔のヒーロー物は卓越したアクションと特撮で迫力を出していた
サイコゴアマンのはタダの取っ組み合いで芸がなかった
ゼイラムは悪役が動きにくい分、背景は暗くし、サウンドで盛り上げ、触手をとばしたり
ヒロインもハデに一人アクションしていました
外国の遅れた文化をわざわざ賞賛するのはなぜなんだろう
日本のサブカルこそ胸を張っていいのに
舌が肥えすぎて、たまには不味いものを食べたくなるんだろうか
低予算への挑戦
結論から言えば、別に作り手に興味のない人が観たら、箸にも棒にもかからない典型的なB級映画と言うでしょう。特撮ヒロインものが好きな人やB級SFマニアには受けるかもしれません。
いかに低予算でSF映画を作るかのお手本のような作品ですね。登場人物も絞って、ビルを倒す代わりに倉庫でビールケースを薙ぎ払うと言う開き直ったようなジョークも笑えます。
主役のゼイラムはエイリアンの生物兵器と言う割にはちょっと大きめの木枯し紋次郎のような風貌で登場BGMはなんと読経、エイリアンの口を真似たろくろ首には能面をしつらえるという妙な和テイストの化け物です。
武器は銃器と手槍、動きも鈍重でもっぱら怪力で暴れるくらいです、ウルトラ7の怪獣カプセルのように手下のミニエイリアンを繰り出しますが役立たず、電気工がパワーショベルで戦うのはエイリアン2もどき、ターミネータのようにスケルトンで再生する技まで繰り出してオマージュてんこ盛り、仕留めたかと思わせて第3形態まであったとはシン・ゴジラも顔負け、監督は根っからのSF好きとうかがえる。
街を壊すとまずいのでとこじつけるがセットにお金がかかるので戦闘エリアをご町内に限定するゾーニング、照明も最低限だが粗も目立たず不気味さを演出する一石三鳥の撮影手法、お金は無いけど知恵はあると言わんばかり。ただ尺を稼ぐためにつまらない電気工の与太話が長すぎるし、肝心な時に装置の故障の言い訳が鼻につきます、テンポをいかに上げるかが課題でしょう。
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