青春の蹉跌のレビュー・感想・評価
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0069 遊ぶなら桃井かおり。結婚するなら檀ふみ。そのままやん!
1974年公開 さあ、そろそろしようか なにすんの? 勉強 フフフ 檀ふみと桃井かおり♥の二股かあ。 ショーケン実物大ですな。 チョーさん、ここでも刑事役 70点 初鑑賞 1977年10月2日 あーこれも高校の文化祭やね。 エロシーン映してよかったっけ?
桃井かおり
“青春”と名のつく小説に憧憬を抱き、読み漁っていた青春時代。この作品にも興味を持って読んでしまった。映画の方も民放の深夜枠で見たのだが、今見るとまた違ったものに見えてくる。なぜだかヒッピーとか学生運動の色が濃く出ていて、何を言いたいのかわからない前半。かといって原作の中味は思い出せない・・・ただ、アメフトなんてやってないし、司法試験の難しさや、勉強中の心の躓きとか、そんな印象が残っているのになぁ。
神代辰己、長谷川和彦、萩原健一、桃井かおり、昭和の象徴が漂う一作。...
神代辰己、長谷川和彦、萩原健一、桃井かおり、昭和の象徴が漂う一作。 小坂明子の「あなた」が流れる。浅川マキ?の生歌も。 まだ中学生で学生運動は知らかったが、あの時代が、この映画にすべて詰まっているような、余韻が長く続く作品でした。
桃井かおりの骨盤の広さ。
神代ゆえか当時のフィルムの風味ゆえか映画に「色気」ありあり。 桃井の肉体のリアリティ。 そういえば当事のヌードはこういう風に骨盤が「広かった」なあ。 近頃の女子(AV、アイドル、映画とも)は骨盤が「狭い」なと。 まだ観ぬ神代の幾つかの名作は観ておこう。
えんやとっと
TVCM「what to do next」や突然の「百円でええねん」の芹明香など、意味不明でも妙に残るカットがたくさん。音楽いいすね。今聴くとレノンのmind gameに聞こえる。檀ふみ、桃井かおりこんなにかわいかったのか!わたしが生まれるより、懐かしいわけもなくただ素敵な映画です。
「日のあたる場所」に近くて違う場所
金持ちの娘と婚約した大学生のショーケンが、妊娠した恋人の桃井かおりを、故意?に殺してしまう。 結婚して学生最後のアメフトの試合中に刑事がやってくるラストと衝撃の事実と呆気ない終わり。 学生運動?に挫折した雰囲気のある気だるい感じのショーケンが、やはり魅力的。 妊娠した彼女役の桃井かおりも度々裸で絡む体当たりで、若い豊満な肢体を見せてくれる。 金持ち娘の壇ふみは、以外にも洗練されて感じでとても美しい。 最近の映画にはないラフなカット割りや神代監督の粘る演出を、望遠レンズなどで捉えてた街頭ロケやおそらくアドリブを交えた長回しなども冴えて時代の雰囲気を醸し出していて良い。 決して清く明るい内容ではないのに爽やかな青春を奏でるようなメロディの曲がマッチしている。 アメリカ映画の名作「日のあたる場所」と同じ題材だか、日本映画特有の湿度やエグ味がいかにも。
婚外性行為の悲劇
萩原健一の追悼特集で日本映画専門チャンネルから録画しておいたのでみた。原作者である 石川達三は50年以上も前から現在に至る性倫理の崩壊を憂いていた。婚外性行為の相手の男女が傷つきあい、取り返しのつかない悲劇の連鎖になるのは、そうした意図が小説的手法で表現されたものだろう。だが現在の人にはそうした意味さえわからなくなってしまっている。婚外性行為は堕胎への心痛や殺人へと至らず、シングルマザーや、赤ちゃんポスト、そして年間20万にも達するような堕胎へと、どこまで男女平等を目指そうとも人間はモノ化されていく。しかし、萩原健一演ずる男は、途中までは桃井かおり演ずる悲劇の女に対してどこまでも優しい。途中までは。 檀ふみ演ずる女とは政略結婚のような企てもあるが、愛情もあるにはある。やがて、萩原にも檀にも、桃井に対して起こした悲劇がやってくる瞬前に映画は終わるが、現在の日本の現実は、できたら堕胎でさようならか、でき婚である。
凄味ある、粘りの神代演出
日本映画の歴史の中で、神代辰巳の存在は奇異で特異かもしれない。しかし、名作と呼べる作品を多く排出している名監督であることには間違いないと思う。 ただ、日活ロマン・ポルノの作品が多く、人に、特に女性にあまり勧められないのが辛いところなのだが、この「青春の蹉跌」はショーケンと桃井かおりという、一世風靡した俳優が共演した、神代の一般映画の中の名作の一本だ。 まだ学生紛争が残る時代に、奔放な短大生と一流企業の娘の二人と付き合うアメフト部の学生を描いたこの作品は、石川達三の原作からはかなり逸脱した内容だ。実は、この作品の脚本を書いた長谷川和彦は、東大のアメフト部出身で、学生紛争も経験している。この作品は、長谷川の経験からくる人生感が大きく反映しているように思う。 長谷川和彦の色が強い内容ながら、神代監督らしい粘りのある演出は随所に見られる。特に「えんやーとっと...」とつぶやきながら、混沌とした世の中を渡ろうとする主人公のショーケンが、ラスト20分に、雪の中を桃井かおりを背負う演出は見ごたえ充分だ。そこには、自分が結婚相手に選ぼうとしている大企業の娘よりも、奔放な女とに宿命が存在していることを表現している。その表現力は、観る者をょ圧倒している。 神代が描く男女には、運命や宿命が常に存在している。だからこそ、他の監督よりも男女の繋がりに粘りを込める。今、あっさりとした演出が多くなっているだけに、もう一度、神代監督の作品を再評価してほしいと思う。
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