真剣勝負のレビュー・感想・評価
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剣の道は殺人の道‼️
数ある宮本武蔵の映画化作の中でも最高傑作の誉れ高い内田吐夢監督、中村錦之助主演による東映版五部作‼️宮本武蔵モノとしてだけでなく、時代劇として、そしてシネマとしても完璧な五部作において唯一の不満は、鎖鎌の名手・宍戸梅軒とのエピソードが描かれなかったことでしょう‼️内田監督もそれが心残りだったのでしょう、遺作となった今作で、宮本武蔵対宍戸梅軒をタップリと描いてくれてます‼️まず冒頭、武蔵の生涯がダイジェストで描かれます‼️関ヶ原の戦い、蓮台寺野での吉岡清十郎との果たし合い、三十三間堂での吉岡伝七郎との立ち会い、一乗寺下り松での吉岡一門73人との死闘、小倉舩嶋での佐々木小次郎との決闘まで、今作は東宝での製作なので五部作の映像が使えず、再撮影されてるみたいですが、五部作から五年経ってるにもかかわらず、錦之助さんは若々しい‼️武蔵が梅軒を訪ねる夕刻から次の日の夕刻までの24時間、武蔵と梅軒夫妻、そして梅軒の手下、八人衆との対決を、ドキュメンタリー風に息もつかせぬ展開でスピーディーに描いてます‼️梅軒の妻・お槇が魅せる鎖鎌の型‼️武蔵と梅軒の酒を飲み交わしながらの緊張感あるやり取り、闇討ちを鮮やかにかわし、八人衆を一人一人血祭りにあげる武蔵‼️錦之助さんの気迫‼️武蔵対梅軒夫妻、刀対鎖鎌‼️鎖鎌をブンブン振り回す三國さんがサマになってる‼️草原が燃え盛る中、武蔵と梅軒のにらみ合い、それを見守る子供の笑顔で終幕‼️「殺人剣 即 活人剣」‼️「剣は 畢竟 暴力」‼️東映版五部作で展開された武蔵の、剣の道を極める生き様、そして剣の道を追い求めた挙句の虚しさ、空虚さが凝縮されたような、この「真剣勝負」‼️錦之助=武蔵のカッコ良さ‼️そのストイック生き様が胸に刻まれる傑作ですね‼️
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