「わしら、どこで道間違えたんかのぅ」仁義なき戦い ジャッキーさんの映画レビュー(感想・評価)
わしら、どこで道間違えたんかのぅ
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個人的には深作欣二の最高傑作。
戦後の若者たちがこの時代を生き抜こうとヤクザの世界に入って行くストーリー。時代が時代ならこういうのが当たり前だったんだろうなと感じる。
仲の良いチャキチャキの若者たちが、まさか後半は互いを的にかける事になるとは…。
冒頭は暴れ狂った流れ者に仲間がやられ、仕返しをするために広能が拳銃で流れ者を射殺。服役中に土居組若頭の若杉と兄弟の杯を交わす。出所後は土居組に迎えられ広能含め若者全員は山守組の組員となった。
そして大久保親分の策略で山守組と土居組の利権を巡る抗争が勃発。土居組長を殺すしか生き残る道はないと出所したばかりの広能に暗殺を押し付ける結果になる。広能の活躍により山守組は勢力を伸ばす事になるが、力を得た者たちはそれぞれの欲の為に内部抗争へと発展していく。
山守の掌で踊らされている事に気づいた坂井。
それでも長いものに巻かれようとする新開。
山守の腰巾着になった槇原。
ふたたび出所した広能へ容赦なく暗殺を頼み込む山守。
それぞれの思惑が交錯する中、坂井が広能につぶやく一言。
「わしら、どこで道間違えたんかのぅ」
この一言がこの物語の全てだと思います。
仁義なき戦いシリーズの原点。
次々と続編が作られ、完結編まで全て観ましたが、これが最高傑作です。
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