「三枚目の格好良さ」我が人生最悪の時 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
三枚目の格好良さ
結果、何の役にも立てず手に負えない問題に首を突っ込み散々な目に合うばかり、序盤から人生最悪なエンコがふっ飛び痛がる姿が滑稽で笑えながらも衝撃的な場面、格好悪い姿ばかりを晒しながらもそんな濱マイクのキャラクター像が格好良く、90年代に入り掴んだ永瀬正敏のハマり役でショーケンや松田優作に続く役者は間違いなく永瀬正敏の一択で決まりと言わしめた、と個人的に思う訳で!?
モノクロながら映像のLookやマイクの衣装に斬新さを感じるのは"清順美学"の貢献者である木村威夫が美術監修としてスタイリングは菊池武夫と主演の永瀬正敏との相性も抜群で、エースのジョーから麿赤兒に塚本晋也と癖の強いキャスト陣から誰でも知る豪華な演者、エンディングにはTHE MODSのモリヤンが永瀬正敏に曲を提供した「キネマの屋根裏」が最高潮に格好良くて永瀬による歌詞がまた素晴らしい。
ドラマ版は今思うと濱マイク、永瀬正敏の衣装がやり過ぎで演技もキザに感じながら青山真治の「名前のない森」と浅野忠信が出演した「1分間700円」は一本の映画としての完成度、こーゆーの演りたい役者は多いだろうなぁ、オダギリ ジョーなんて挑んでは惨敗してる印象しかない!?
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