女中ッ子のレビュー・感想・評価
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とんでもない映画を見た!!!
某BCOと言う漫画雑誌の誌面で中森明夫がコメントしてたのをきっかけに同誌の漫画家の間で話題に・・・。二時間半と言う長さにチョッと怯みながらも早速鑑賞。なんですかこれは????見終わった後に最低評価を付けそうになるくらい唖然としたが、ふッと考えうるに、これこそ監督の(もしくは原作者の)意図だとしたら、これはもうブライアン・デパーマの🎦キャリーである。とにかくこの映画に込められている内容メッセージは極めて濃い。モノクロ映画である事すら忘れる。しっかりした日本映画の伝統を踏襲したカメラアングル。テンポのいいカット割り。そしてぇ~何と言っても左幸子がメチャクチャ可愛い。こんな顔立ちの、こんな比例を持った完成度の高いフェイスとさらに加えて表情の豊かさと・・・いますか?世界にも・・・。もう虜である。そして当時の地方と都会の家族そのものをあぶりだすこの女中と言う名のトリックスター。いや~それにしても二時間半が短い。次から次へと色々事件が起こるがスーパーウーマンの主人公、初(女中さんの名前)はそれをまた次から次へと解決するのである。しかしそんな完璧な初にもほころびが・・・この原作者の用意した綻びこそが人生と言う名の荒波に翻弄される清く美しく凛とした一人の少女の存在のはかなさを象徴的に表現するためのキーポイントとなっている。そしてその仕掛けに我々見る側は愕然とさせられるのである。まごう事なき傑作。
教育学を学ぶ人におすすめ
この時代の映画でこんな面白い作品があったとは驚きです。
子供の気持ちに寄り添うことを怠っていた家庭の雰囲気に一石投じたはっちゃんの優しさ。
徐々に氷が溶けるように心を開き、ペットを愛する気持ちで素直さを取り戻した勝ぼっちゃんに
容赦なくシビヤに接する家族の空しさ。
これから子育てをする若い人や教育の世界の進む人に観て欲しい作品です。
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