女囚さそり けもの部屋

劇場公開日:

解説

“さそり”シリーズ第三作目。刑務所を脱走した女囚“さそり”が“けもの部屋=都会”に潜伏し、逃亡生活を送る姿を通じて、権力に対しての怨念を描く。原作は篠原とおるの劇画「さそり」。脚本は「女囚さそり 第41雑居房」の松田寛夫、監督も同作の伊藤俊也、撮影は「夜の歌謡シリーズ 女のみち」の清水政郎がそれぞれ担当。

1973年製作/87分/日本
配給:東映
劇場公開日:1973年7月29日

ストーリー

“さそり”こと松島ナミは、刑務所を脱獄した。地下鉄で逃亡中、二人の刑事に追われ手錠をかけられたナミは、隠し持っていたドスで、一人を殺し、手錠をかけた権藤刑事の右腕を斬り落し、逃走した。墓場で手錠を外そうとしているナミを、一人の女、ユキが見ていた。ユキには両親がなく、知的障害者の兄、正男との二人暮しだった。そして、ユキは正男を養うために、自分の体を犠牲にしてまでも正男に尽くしていた。数日後、ナミは洋裁の針子として働いた。だが、士地のヤクザ・鮫島興業の幹部谷田は、ナミの正体を知って、肉体を要求してくるが、谷田の情婦・安江の嫉妬を巧みに利用して、安江に谷田を殺させる。それを知った鮫島は、ナミを捕えた。ところが、鮫島の女房カツは、ナミの刑務所仲間で、ナミに苦い思いをさせられた事もあり、凄絶なリンチを加えて鳥小屋に監禁する。そこでナミは、客に子供を孕ませられたしのぶが、鮫島たちに無理矢理堕胎させられ死んでしまった、ということを知った。あまりにも悪辣なやり口に、ナミは憎悪に燃えていき、悪徳医師の山下や、鮫島の子分たちを次々に殺していった。強気だったカツは、さすがに恐れをなし、自ら刑務所の中へと逃げ込んでしまった。鮫島はビルの中に隠れたが、厳重な警戒網をくぐりぬけたナミによって、殺された。一方、右腕を斬り落された権藤は、猟犬のようにナミを追った。追いつめられたナミは地下道に逃げ込む。封じ込め作戦を取る警官隊。その頃、ユキは、ナミの安否を気遣って、マンホールからマンホールへと、火のついたマッチを落してナミに呼びかけた。半身を泥水に浸って疲労と飢えと寒気に耐えて身を潜めていたナミは、ユキの呼びかけを聞いた。それから一週間、ナミはユキからの食料の差し入れで耐えていた。だが、ユキは権藤に掴まり、激しい拷問の末、ナミの居所を吐かされてしまった。マンホールからガソリンを流し込まれ、火責めにされたナミは、泥水に潜って辛くも生き伸びた。翌日、街娼を装ったナミは、放火犯として刑務所に入った。刑務所の中でナミを見たカツは、恐怖から精神異常をきたし、尋問に来た権藤をナミと錯覚して締め殺した……。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.5成田三樹夫が可哀そう

2019年12月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

成田三樹夫が刑事役で登場するが、いきなりさそりに腕を切り落とされてしまう。 不幸な女たちを食い物にする暴力団をやっつける。 刑務所まで追いかけていくなんて凄まじい。

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