女囚701号 さそりのレビュー・感想・評価
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昭和も大変だった史紐解き鑑賞第二弾
第二弾は当時大ブームを巻き起こした女囚シリーズの日本のマスターピース。
女囚モノ映画は古くは1930年代からあったそうで、それをエンタメに昇華させたのが1971年公開の、残酷女刑務所(1mmもセンスを感じさせない邦題が素晴らしい)、刑務所モノにエロ要素をふんだんに盛り込んだことである筋からの人気が爆発。
まあ、エロいおっさん界隈ですね。
だいたい基本プロットは決まっていて、冤罪で刑務所に放り込まれた主人公(巨乳)が看守やら他の女囚人にゴリゴリにいじめられ、更にお約束の無駄なおっ牌タイムをふんだんに交えつつ、最後に虐めた奴らを倍返しだ!で終わりという展開。
日本でもいくつかの女囚モノがあった中で、この映画が上映され大ヒットをする。
えー、ストーリーは上に書いた基本プロットを95%程度踏襲しております。
そんなんどうでもええんですよ、ストーリーは。
とにかくこの映画が何故ヒットしたのか?理由は大変簡単で、いっぱいのおっ牌…違う、主人公の梶芽衣子さんの目力、眼力、これに尽きる。もう、どんな理不尽を受けようが、どんなに体を弄ばれようが、激しく加虐されようが、その目力は一切衰えない、ホセ・メンドーサにボコボコにされつつ、まだ目が死んでねぇんだよ、と団平のおっちゃんに言われたジョーの如く、その目は鋭く輝いてます。梶さんの女囚モノ主人公としては慎ましやかなお胸を見てダラーと伸びた鼻の下も、その目力で見据えられて一瞬で戻ります。
他の囚人の皆さんも千差万別、でも皆さんほぼ牌出してきます。が!中には、んん、ちょっとご勘弁を…というシーンも。こんなにパンイチ女子に萎える映画も珍しいかも。
だいぶしんどいパンチラ、パンモロ
演出はちょっと好みが出るかも。斬新やなーと思うシーンもいくつもあったけど、反面苦笑いしてしまうような過剰演出もチラホラ。そこで萎えそうな自分を梶芽衣子さんがキッと睨みつける。はい、文句ございません。
そんなわけで、もう梶芽衣子ありき、梶芽衣子無くして女囚さそり無しと言い切れる一本だった。
あ、またもや夏八木さんが出てきて美味しいところを持っていった。くそー、このおっさん!と思ったら今回はしっかり倍返しされてました。
夏八木さんいることろエロあり、マジでズルくてエロい人やらせたら世界一だと思うわ。
フケるなら今だよ
って、この世でいちばんかっこいいセリフでは…?
舞台のようなトンデモ演出の連発、きっちり憎たらしい悪役(夏八木勲!)、容赦ないエロとバイオレンス。そしてペンキのような血のり。
一体どういう時代なんだ…と頭を抱えたくなるインパクト。
いやーすごいもん観ちゃったなー。ありがとう東映オンデマンド。わりと灰色だった日々のQOLが爆上がり。
世に名作と言われる映画は定期的にリメイクされるものだけど、これは色んな意味で現代ではリメイクできない貴重な作品。
描写をマイルドにして主人公を綾瀬はるかにして、とかじゃ意味がない。このハードさ、この空気を味わってナンボだっていう。
(でもヨン・サンホ×Netflixとかならワンチャン…というかヨンサンホの出してくれるものなら泥だんごでも食べますが)
90年代に「低俗霊狩り」というオカルトアクションマンガがありまして、今思うと主人公の造形はもろに梶芽衣子だった。。
しかしオリジナルはさすがに強烈としか言いようがない。
今では決して作ることのできない映画だけど、今なお残る映画的とは何か、というドグマを感じることができる。
舞台は人権なにそれ美味しいのっていう時代の女子刑務所(今の入管レベル)。
なんだかんだ、出てくる受刑者たちがみんな個性豊かで魅力的。
あと出てくる男はほぼ全員クソだけど、結局は輝かしい女(ワルと読む)たちの引き立て役なので問題ない。
さあ、フケるなら今だよ。
真っ赤な薔薇にゃトゲがある
黒いハットに細身のコートとワンレングス、トラウマキャラクター。そのいでたちが何よりカッコいい。
男社会に耐える女の不屈の美学というのは、結局は男社会を認める所からスタートしている訳で今はキツイか。社会の描き方がこれでもかと過剰に毒毒しくて、女構わずビンタがよく飛び、バカボンの本官のように撃ちまくる。場面は刑務所ではあるが、軍隊を連想してしまう。単に裸が多いというだけではなく、恥辱プレイ、SM、レズ、逆集団レイプなど、やってることのポルノ性がやたらと高くて、見た記憶はテレビであるが、よくこんなの放送できたなと感慨深い。
初代仮面ライダーと共通する映像テイストながら、時折斬新な映像表現があり侮れません
いやはや色々と凄い映画です
カルト臭がキツいほどです
初代仮面ライダーと共通する映像テイストながら、時折斬新な映像表現があり侮れません
後のサスペリアにも通じる鮮烈な赤のイメージは印象に残りました
ただサスペリアのような芸術性にまではとても至りません
梶芽衣子の魅力を素晴らしく引き出しています
超有名な主題歌とともにマキシコートと黒い大きなつばのフェルト帽子の姿で終盤に登場するカッコ良さと言ったらありません!
ヌードも日活ロマンポルノよりも含有量が圧倒的に多いし、ラストのカタルシスの爆発もあり見応えはたっぷり
こりゃあ大ヒットしたのも納得です
女子刑務所の所長や刑務官達が、まるでショッカーのような悪の組織であるという演出はとても良かったと思います
ただ冒頭の日の丸、君が代、ラストの日の丸に刃物を投げつけるのは馬鹿らしい
国家権力への反抗、体制側は悪だという監督の主張をこのような形で娯楽作品に混ぜ込んで溜飲を下げようとするのはあまりにも幼稚すぎます
呆れたというか、情けなくなりました
清順を意識しているかな
「ビッグコミック」の劇画を梶芽衣子で東映が映画化、とても単純なストーリーなので、映像に凝り、乱舞する女性の裸で見せる。
梶芽衣子は独特のキャラを持つ美女で、力強いまなざしが印象的。
リベンジ、サバイバル、おっぱい!
地元のレンタル店に置いてなかったのでアマゾンでレンタル。
いわゆる「レイプリベンジムービー」であり、無法地帯すぎる女子刑務所を生き抜き脱獄する「プリズンブレイク」ものであり、今だったら絶対作れない「おっぱい映画」であり。
さすが東映、えげつないw
回想シーンなどの舞台チックな演出は、(予算削減もあるだろうけど)当時のアバンギャルドな空気感を感じることが出来て良い感じ。
梶芽衣子!梶芽衣子!
梶芽衣子のサソリ1作目。噂には聞いていたがこれは凄い。
1972年製作ということを考えてもこの内容は凄すぎる。エロスとバイオレンスが剝き出し状態。冒頭タイトルからしてヤバすぎ。
梶芽衣子がひたすら酷い目にあい続けるのだが、あの目!梶芽衣子のあの眼差しが全てを物語る。
おっぱいがこれでもかと出てきたり(梶芽衣子も片チチ出して立ち回りあり)、刑務所内が無法地帯過ぎたり、チープで謎すぎる演出とセットがあったりと突っ込みどころだらけ。
しかし梶芽衣子の眼差しに全てを黙らせる力が!タランティーノが惚れたのもよくわかる。梶芽衣子を見る映画です。
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