劇場公開日 1975年2月15日

「ヒーロー物にしてほしくなかった」少林寺拳法 よしさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ヒーロー物にしてほしくなかった

2022年10月13日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

日本少林寺拳法を創始した宗道臣の半生記。

千葉真一主演のアクション映画ですね。
アクション俳優として全盛時代の千葉真一。考えてみたら、この頃の千葉真一主演映画は初鑑賞ですね。「仁義なき戦い 広島死闘編」は鑑賞済みですが、あれは別物ですからね。
やはり格好良いですね。アクションは流石ですし、ハンサムですし・・・それに男くさい。今にはいない俳優さんで、魅力的に映ります。

映画は、戦後の混乱期をしっかりと映します。ソ連軍の侵攻、崩壊した関東軍、極貧に喘ぐ民衆。そして跳梁跋扈するヤクザと癒着する警察。
「仁義なき戦い」を想起する描写が続きます。
レイプシーンやヒロインの無残な死等も描写されますし、主人公がヤクザの陰部を切り落とす描写等は惨たらしいシーンもあり、所謂「ヒーロー物」とは一線を画した作りになっているところは、個人的には好感です。

ただ、最後は「ヒーロー物」にしてしまいましたね。それ迄の展開を考えると、もう少し抑えた方が良かったように思います。
また、「アクション」ということだけで言えば、その後に現れたブルース・リーやジャッキー・チェン等と比較するとやはり弱いことも、高い評価を難しくしてしまいます。

私的評価は普通にしました。

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よし