将軍家光の乱心 激突のレビュー・感想・評価
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アクションエンタメ時代劇。メインの物語の他に、石河刑部=いごうぎょ...
アクションエンタメ時代劇。メインの物語の他に、石河刑部=いごうぎょうぶ(緒形拳)と老中の阿部重次(松方弘樹)の因縁話があり、これがまた凄い。
刑部は阿部の妹のお万と結婚したのだけれど、家光がお万を気に入ってしまい側妻(そばめ)にしようとしたので、阿部が自分の妹だからと将軍に差し出して老中に出世した。
刑部は当然その理不尽にブチギレて暴れて浪人に身を落としたみたいな過去がある。
この怨み物語も回収されラストへとつながる。
将軍家から竹千代を預かっている佐倉藩の藩主・堀田正盛(丹羽哲郎)のもとへ、家光から命令を受けた阿部が根来衆のボス伊庭庄左衛門(千葉真一)を連れて竹千代を殺しにくるが、その時いたのがセキュリティー担当の刑部。
まさかの再会を果たした後の会話で、金を払うからこの件から手を引けといってきた阿部に対する刑部の返しがカッコいい。
「武士に武士道がござるように、野良犬にも、ささやかながら心がござる」
刑部が警護しているならと、元服式を行うべく江戸城に向かう道中での暗殺を企む。
多勢に無勢で殺そうとしてくる侍と根来衆の群れ。
いきなりアルフィーの歌が流れて、合わねぇとか思いながらも、戦闘シーンは凄くて目が離せない。
ヒュルルル ルルル 愛を止めるな
RUN AWAY 駆け抜けろYOU GET TO RUN♫
一人また一人とやられていくのだが、ただでは死なぬ。斬られ刺されズタボロにされながらそこからまた敵を何人もぶちのめして道連れにして死んでいく。全員が追手を一人でも多く潰そうとしてる。みな壮絶な死に方をする、刑部だけストップモーションカットで死んだかどうかわからない、死んでるだろうけど。
2010年版の十三人の刺客を観て大変良かったという感想を持つ人ならば、この映画に通ずるところがあり、面白く見れると思う。
進め、前を向いて、ひたすらに…!
Amazon Prime Videoで鑑賞(購入)。
三代将軍・徳川家光の理不尽な乱心によって命を狙われることになった御世継の竹千代君を守るため、死闘を繰り広げた傭兵たちの姿を描いた時代劇アクション大作。
ジャパン・アクション・クラブが関わり、なおかつ千葉新一がアクション監督を務めているだけあって、ド迫力のアクションが矢継ぎ早に展開されて手に汗握りました。小が大に立ち向かう胸熱な物語に心を掴まれ、幼い世継の盾となって次々に命を落としていく男たちの死に様がカッコ良過ぎました。
繰り出される凄まじい殺陣のダイナミックさと、生身のアクションが体現する本物感の熱量にやられました。クライマックス、刑部(緒形拳)が竹千代に投げ掛けた「何があっても前に進み続けろ」と云うメッセージが、胸に迫って来ました。
[余談]
京本政樹の家光、なかなかにクレイジーでした(笑)。
※鑑賞記録
2020/04/18:KBS京都「ウィークエンド指定席」
※修正(2022/08/07)
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