純子引退記念映画 関東緋桜一家のレビュー・感想・評価

藤純子というドル箱スターを失う東映が、最後にひと儲けしたオールスター映画。
主人公（藤純子）は芸者をしているが、父親が殺され火消し組の跡目を次ぐことに。
スターが多すぎるので、ストーリーは王道そのもの。
高倉健、鶴田浩二、菅原文太、若山富三郎、嵐寛寿郎、藤山寛美、そして片岡千恵蔵とくれば、シネマスコープも狭っ苦しい。

1＝主役級が5人位いる　→　誰が主役だか判らない感じ
2＝続々と出て来るので、後半になっても、中々、話の山が見えてこない
3＝印象的だった場面は、映画の最終盤の2人の言葉
4＝片岡千恵蔵（吉五郎）が手下を連れて決闘の現場に駆けつけたが、
　　　騒ぎが終わった後だった
5＝そこで、片岡千恵蔵が、悪人を退治した2人に向かって言った言葉
　①高倉健（息子：信三）に、「これは、に組の喧嘩だ、お前は関係ない、街を出てくれ」と伝
　②藤純子（信三の恋人：芸者の鶴次）に、「街の掃除は済んだ、好きな所へ行きなさい」と伝
6＝藤純子が「皆さんお世話になりました」と挨拶し、歩く姿が印象的
　　映画上の挨拶と、ファンへの挨拶も兼ねてる感じ

7＝なお、題名は「関東緋桜一家」となっているが、その名称は出て来ない
　　→　それは、「に組」のことみたいだな
8＝映画の評価としては、助演者が豪華すぎて、消化しきれない感じ