「大傑作」十階のモスキート 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
大傑作
内田裕也の暴れっぷりがすごい。また、不機嫌で気だるそうな無表情がとても魅力的だった。
安岡力也、横山やすしといった死んでしまった荒くれ者が出ていて切ない気分になった。ビートたけしが今ほどのカリスマじゃない時期で、予想屋をやっているのもとてもよかった。キョンキョンが娘などなどキャスティングが素晴らしい。
タイトルの10階という本来いるべき場所じゃない場所に迷い込んだ蚊という意味だと思うんだけど、その感じがとてもかっこいい。本来警官なんかになるべきじゃない人物が交番勤務をしている内田裕也の事を示しているのだろう。
『水のないプール』も似た感じのセンスでとてもかっこいいタイトルだ。
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