姉妹坂のレビュー・感想・評価
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アが付く美しい姉妹
宮川一朗太さんが真面目なイケメンを演ずる。
彩役紺野美紗子さん、しっとり和服美人。
茜役浅野温子さん、カッコいい。
杏役沢口靖子さん、可愛い。
藍役富田靖子さん、ボーイッシュ。
長女彩だけが、喜多沢家の娘であと三人は養女。
この喜多沢家の両親が人格者。
生い立ちからさまざまな出来事が起こっていく。
冬吾の親に反対されつつ冬吾と結ばれた杏は、
生みの親の元に行くが、家を出て保育園に勤める。
茜の病気。
主治医は、竹脇無我さんの岩城医師。
岩城医師と姉の彩をくっつけようとする茜。
なぜか茜の母の墓碑は十字架で教会⛪️も映る。
その母と同じ病気の茜。
保育士として生き生きと働く杏。一寸法師の劇。
おりも政夫さん、バーのマスター。
冬吾が会いに来て、茜が白血病に倒れたと知らせる。
すぐ帰郷する杏。
茜が妊娠したと発表。
桜庭諒と話し合う。諒に別れを告げる茜。
直ぐに冬吾と杏に会う。
冬吾からリングを貰った杏。
彩が経営する小径に岩城医師が来て、
茜のことを報告し、
彩にプロポーズする岩城。
茜の分娩の様子、怖そう😱
息子を抱く茜、以前言ってたことと違う。
絶命した茜を抱き続ける諒。 宇野重吉さん登場。
諒は茜を抱き崖へ。
大きくなった茜と諒の息子の両側に
岩城と彩が手を繋ぎ笑顔で歩いて行く。
どこに感動を見つければいいのかわからなかった。
注:)
杏が保育士になる為に学校に通っていますが、
養護学校、としていたのはおかしいと思いました。
大林宣彦監督作品のなかでもあまり知られていない作品で、いまではすっかり埋もれて忘れ去られた映画です
姉妹坂
1985年12月公開東宝
大林宣彦監督作品
同年4月公開のさびしんぼうの次の作品になります
但し長らくDVD 化されていませんでした大林宣彦監督の死後になってようやくブルーレイのみ発売されています、
また最近、配信もされるようなっていることに気がついて驚きました
なので、大林宣彦監督作品のなかでもあまり知られていない作品で、いまではすっかり埋もれて忘れ去られた映画になっていました
その理由は観れば察していただけるかとおもいます
大林宣彦監督の他の作品とは同列に語れる作品ではないからだと思います
京都の光景、美人揃いの女優陣を撮っていても、尾道が舞台の諸作品と違って
大林宣彦監督らしさはところどころに散見されるものの監督自身あまり気が乗っていないというのがありありとしているからです
施設の子供たちに対して、心無い蔑視の台詞があることも関係していたのかも知れません
少女漫画が原作です
10代向け少女雑誌プチセブンで1979年から6年間連載され、それが終了するタイミングでの公開でした
京都、四姉妹とくれば、谷崎潤一郎の細雪を思い出します
(厳密には大阪)
そちらは1983年の市川崑監督作品も有名です
そちらは出演者佐久間良子、吉永小百合、古手川祐子の出演で、本作の方は、紺野美沙子、浅野温子
沢口靖子 富田靖子、ですから失礼ながら細雪の世代の娘世代版みたいなものです
それまでの大林宣彦監督作品の常連の尾美としのりさんも出演されています
さらにそこにびしんぼうの富田靖子さんも出演されているのですが、あくまで主演は沢口靖子さんです
なにしろこの前年の初代東宝シンデレラグランプリなのですから
彼女の演技は頑張っている方と思います
紺野美沙子さんは東京生まれながらきちんと京都人に見えます
冨田さんはまあなんとか
でも浅野温子は京都弁を話していても全く京都人には見えもしません、それをあえて起用したのは血のつながりがない四姉妹という設定が優先されたということのようです
物語は細雪とは全く別物で、時代設定も細雪は戦前なのに対して、本作は40年ほど後の現代のお話になります
今年2025年は本作公開からちょうど40年です
そろそろ新しい京都の四姉妹の映画が観たいものです
もし実現したら一体どんな女優が四姉妹になるのでしょうか?
どんな物語になるのでしょうか?
40年昔、1985年の京都が写っています
太秦を走る今はもう影も形もない京都の市電
同志社大今出川キャンパス
蹴上のトンネル、インクライン
祇園白川の巽橋
山陰線の保津川狭
京都センチュリーホテル
何もかも変わったようで何も変わっていません
四姉妹の住居兼店舗の小径は今も哲学の道沿いに実際にある店舗がモデルだそうですが、実はそのお店の西の窓から五重塔は見えません
再映画化 希望
両親を早くに無くした、四姉妹の家族史。
下二人は幼すぎて血の繋がりが無い事を知らずに育つが、それが判って姉妹が離れてゆく。
感動は帰宅時の坂の2シーン。
最初は孤児院が閉鎖されて引き取り手が無かった3人と保母の母が、散歩帰りの父娘と合流し手を繋いで6人で帰る。
次は次女の子供を引き取り母となった長女と夫との3人で帰るラスト。
「家族になる」坂シーンの二人の母親(藤田弓子&紺野美沙子)の演技が最高‼️
公開当時「雪の断章」を見に行き、二本立てで見てお気に入りに。
ただ、主演の沢口靖子がデビュー間もなく今以上に棒読み。 年下の富田靖子の方が上手。 映画会社の都合だろうが、いい話だけに配役が残念‼️ しっかり作れば名作になったろう。 こんなんだから邦画が低迷したと思う。
演技が出来るキャストでの再映画化を希望。 もう一度見たい。
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