シコふんじゃった。のレビュー・感想・評価
全2件を表示
おもしろい
...............................................................................................................................................
大学生の本木が単位が足りず、教授に促されて相撲部の大会に出る。
その大会に出ないと廃部になるのに部員が1人しかいなかったからで、
その教授は相撲部OBの元学生横綱のため、それを避けたいのだった。
他にも人数を集めて何とか大会に出たが、全員が全試合で敗れる。
さんざんな結果にOB六平が激怒。本木らはキレて入部し本気モードに。
そして何と次の大会で優勝、上位リーグへの入れ替え戦でも勝利。
...............................................................................................................................................
何となくみんな相撲がサマになってたし、おもしろい。
軽薄野郎だったが、ついつい流れで相撲に本気になった本木。
試合中にいつも下痢ピーになって勝った事のない竹中。
気が弱く影も薄いが、眼鏡を外したら力を発揮できる奴。
まわし姿になるのを最後の最後まで拒否る外国人。
さらには微笑ましいくらい相撲好きで期待がつい感情的に出る六平。
元学生横綱で、学生らに火がつくと自分の指導にも火がついた柄本。
色っぽいが男勝りで何事にも筋が通った清水。
男のフリをして試合に出たデブ女。
まあそんなに短期間で強くなるはずないやんって思うけど、
これだけキャラ立ってたら、そりゃおもろいわな(場)
相撲の魅力は伝わらないが、爽やかな後味の青春映画
もっくんが半裸になった!と当時話題になりましたね。
それからもう30年。みる機会がなく、ようやっと拝見。
軽薄だけどモテ男で気の強い主役・秋平にもっくん。
伝統やしきたりなど知らずとも、おかしいと思えば審判にくってかかるのがいい。
相撲の歴史や用語を無理に使わず、説明臭くならない。あくまで、やる気のない寄せ集め部員が一勝でもいいから勝ちたい、と奮起するようになるまでをコミカルに爽やかに描く。
部員たちの性格や体の動きの癖をうまく利用した指導方法も面白い。
コメディ担当の竹中直人と、飄々とした柄本明“節”が絡み合いそうで絡み合わないことが、むしろドタバタしすぎなくてよい。
正子は実は相撲をとりたいスージョなのでは?と思っていたら、シンプルに恋する乙女でしたね。「私、相撲取る!」と胸にテーピングを巻いて出てきたときはなるほど、と唸った。
制作陣は仕切り線で足を滑らすなど、細かいところで相撲をよく観察している。
ただ納得できないのはマネージャーかと思いきや、ただの冷やかしだったヒロイン・清水美沙の動機が最後までよくわからなかったこと。
また、いくら廃部を救うとはいえ秋平が留年までするかな?
しかしタイトルが最後のヒロインの台詞とは!
全2件を表示