「辛いなぁ、悔しいなぁ、だけど、優しき人」サンダカン八番娼館 望郷 りかさんの映画レビュー(感想・評価)
辛いなぁ、悔しいなぁ、だけど、優しき人
からゆきさん••••明治時代から貧しい家の娘を買って外国へ連れて行かれたり売り飛ばされて外国人相手の性商売に従事させられた女性のこと。
調べようと、女性人権問題研究者が、一人の元からゆきさん宅で寝起きを共にして話を聞き出す話。
私にはわからないが、男性の性とは何だろう。
嫌がる女性に無理にでも強いるべきなのか。
しかし、男性の性があるからこそ、不本意ながら
女性は金を稼ぐことができる。
自身の懐に入るか入らないかは、さておき。
金稼ぎの手段となり、女衒も儲かるが、
本作で一番腹が立つのは、
やはり、兄にであり、日本にだろう。
あんなに別れを惜しんで泣いていた兄が、
やっとの思いで帰郷したときのあの扱い言動、
風呂の中で泣くおサキの心。
そして、亡くなった母が生きていたとしても
赤の他人の扱いをするだろう、という諦め。
時間が経過して息子もできたのに、
その息子が、結婚する際に邪魔者扱いする。
やはり、おキクさんの言葉は当たっていたか。
日本には帰るな❗️帰ると碌な事は無い、と。
人身売買を見て見ぬふりしていた日本。
研究者が、密林の奥でようやく見つけた
おキクさんはじめ、からゆきさんたちの墓標は、
日本を背にして立っていた事実。
必ず身請けすると言った竹内が、外国人の素人の娘を嫁にとる。
貴族院議員が来るからと言って目障りと言い放ち商売自粛しろ、と言いに来る元女衒。
淫売と蔑みつつその淫売の生き血を吸って生きて来たくせに。
おサキさんを利用した研究者が帰ると聞き、
利用したことを、許す。
さらに手拭いを貰い、堪えきれずに声を上げて泣く。
寂しくて仕方なかったのだ。
誰でもいいから一緒に住みたかったのだ。
渋いですねぇ 名作。チョイスが・・本作 キネマ旬報で 玄人評論家受けで 砂の器を抑えて 年間ベスト1です【読者ベスト1はダントツで 砂の器】田中絹代 高橋洋子。ただ、一般ファンには 過去の古傷陰惨 より 砂の器の現実離れの だけど一部現実飛躍 の方がウケが良かったようで・・私も本作はチト辛いです。イタさが違うんですよねぇ この2作 傷口に塩を塗るような痛さが本作。田中絹代よりも 昭和50年代には姿を完全に消した栗原小巻のジェットコースター🎢俳優人生に諸行無常感じました。急にメジャーから誰も知らずマイナー化しましたから。長文すみません🙇
りかさん、コメントありがとうございます。
自分が子供の頃に公開された映画ですが、大人になって、社会問題も色々学んでから観るほうが良さそうな作品でしたね。
俺も涙を拭く手拭いが欲しくなりました・・・
こちらこそ共感たくさんありがとうございます。
この映画を語れるのは嬉しいですね。
栗原小巻が原作者の山崎朋子さんの分身ですね。
やはり小説を書く人だから、書くのが目的ですね。
「太陽がいっぱい」リメイクは「リプリー」ですね。
なんとマット・デイモンがアラン・ドロンの役。
ジュード・ロウの方が美形ですね。
話しは変わるのですが、美紅さん、連絡出来ませんね。
退会したのでしょうか?
寂しいですね。
りかさん、レビュー書いて下さいね。
若い頃が高橋洋子さんでしたね。
観ました、老年は田中絹代かしら?
原作者役は栗原小巻さんでしたかね?
忘れ去られつつある日本の歴史ですね。
コメントそしてwinnyに共感ありがとうございます。
好きな映画なので嬉しいです。
大川小学校のドキュメンタリー映画、明後日放映って、
どこのチャンネルですか?WOWOWは加入してません。
良かったら教えて下さいね。
是非出来たら観たいです。
よろしくお願いします。