「被害者の傷はカネでは癒せない!」サンダカン八番娼館 望郷 Shirokoさんの映画レビュー(感想・評価)
被害者の傷はカネでは癒せない!
過日、「BSプレミアム:日本映画100選」にて鑑賞。
30数年前に池袋の文芸地下で見て以来だけど70年代は、こういう映画がロードショーに乗ってたんだと思うと凄いことです。
きっと、時代が混沌としていて、みんなが真剣だったんだろうな。
一時、原発関連で一部高揚した空気も感じらましたが・・、
さて、観終わっての感想ですが「高橋洋子」が素晴らしい。あと、「水の江滝子(?)」の存在感は、圧倒的でした。
従前より、朝鮮や近隣諸国の従軍慰安婦問題が問題になってるけど日本という国は、自国の恵まれない民をも同じように誑かしてきたんだ。
「お国のエライ勲章」をもらった故中曽根元首相がこういった娼館を作るよう指示していたという事実が朝日新聞で報道されてましたね。
植民地支配、女性開放とかいう以前に「人権問題」として、どうなんだ、ってことだと思う。
以前、安倍元総理が「自虐的歴史」とかで報道を規制しようとしたり、どっかの先鋭な知事が「自ら望んでいった」みたいな発言してたけどこういった「人の痛みのわからないヤカラ」が政治を牛耳っている限り、周辺諸国との関係はこじれていくばかりだ。
補償とかは、金銭の問題では、決して解決しない。
与えられた「被害者」の傷の深さを「加害者」が慮ってこそ、償いが始まるのだと思うし、それをふまえないといつまでたってもギクシャクした国際交流が続いてしまうことを肝に銘じなければならない。
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