残菊物語(1939)のレビュー・感想・評価
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これは恋ではない
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二人の出会いは色恋ではなく、ソウルメイト的なものと思った。私は男女がいれば子があって当然とは思わないが、あの時代のフィクションで、5年一緒に連れ添って子どもがいないというのは、色恋はなくとも男女は生涯をともにできるということをやはり示しているように受け取った。/おとくは主体性のある女性であり、おかしなことにはおかしいといい、正しいことには正しいと主張できる人である。そんなおとくですら、最後には家を前に引くことを選ぶ。もうひと展開あって魂は結ばれるが、こんな悲しい結末があろうか。道頓堀で諸手を挙げる菊之助の心中いかばかりか。
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この映画を観て泣かない人っているのかな?
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最初のほうから、この二人は悲劇で終わるのだろうという雰囲気があり、どちらかが死ぬのか、心中か、あるいは死なないまでも二人は一緒にはならないだろうと勝手に想像して観ていた。結局、女性のほうが病死してしまうという、「野菊の如き君なりき」等、割とよくあるパターンだった。ただ、なぜだろう、予期していたにも関わらず号泣してしまった(一人で観ていてよかった)。臨終間際のお徳さんが夫婦になれた喜び、結婚を許してくれたこと、早く船に行ってと切々とか細い声で言うセリフは、結構長いこともあり、じわじわと涙腺を刺激されてしまった。この歳になって、また日本映画の傑作の一つに巡り会えたことに感激している。
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