「或る夜の出来事」残菊物語(1939) 青樹礼門さんの映画レビュー(感想・評価)
或る夜の出来事
題名のキャプラ・クラシック名作を先に見ていた事から
なぜかこの作品と相似性を感じた
向こうはラブコメ、こちらは新派悲劇である
若い二人がここではないどこかへむかうが
結局育った場からはなれられぬ宿命
まあ、こちらは、
じぶんはいかに他者の想いにささえられてきたか
身勝手な若気の至りが、苦心惨憺の果てに
なんらかの自己覚醒に至るプロセスなんである
野暮はやめにして、
わたしは、親とケンカして家出、
しばし数日間さまよいながら、
銀座のシネマアーカイブで、
これをみ終わるやいなや、
思わず感激のあまりに、
母に電話してしまった
なんともだらしないヤツであった事を思い出す
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