劇場公開日 1999年2月6日

「ドナ ドナ🎶」鮫肌男と桃尻女 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ドナ ドナ🎶

2023年3月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

興奮

本作を鑑賞した後に望月峯太郎の原作マンガを丁度「ドラゴンヘッド」も読んでいたし「バタアシ金魚」や「バイクメ〜ン」とかマンガ本にハマっていた頃、そして日本映画のミニシアターが盛んになった時代の象徴的俳優でもある浅野忠信の映画を何本も劇場で観ていた当時、彼のお陰で是枝裕和や黒沢清に石井克人など監督の名前を認識したり永瀬正敏が一人で背負っていたように思えるジャンルに浅野忠信が加勢して最高な二人の役者が映画界を引っ張っていた90年代後半から00年代初頭。

ミュージックビデオやCM業界から映画監督が出てくる勢いが軽はずみに忠信や永瀬を起用しながら作品のLookや雰囲気重視で中身が伴わない映画と消えた監督も少々、それに嫌気が差して日本映画を忠信と永瀬を劇場に行かなくなった今現在。

浅野忠信を抜きにしては考えられない本作、彼の存在感と黙って立っているだけでも耐えられる映像と時間、登場するシーン全てで爆笑を掻っ攫う我修院達也の異端なキャラクターが絶妙過ぎて忠信とのトイレでのやりとりがアドリブに近いようで地味な笑いが堪らない。

今では知名度も十分な田中要次や津田寛治に森下能幸を本作で知ったからこそのイメージがデカい、ヤクザ然としない寺島進がクールで渋くて、服装に難ありな鶴見辰吾と岸部一徳の掛け合いも楽しめる。

当時は小日向しえが好きだったなぁ、まさかココリコと!別れたけれど。。。

万年 東一