「果し状、届いた…?」座頭市果し状 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
果し状、届いた…?
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シリーズ18作目。1968年の作品。
道中、悪徳やくざとその用心棒・弦八郎に斬られた男を助けた市は、とある宿場町の医者の元へ担ぎ込む。娘・お志津と二人で暮らし、忖度無く病人を見るその医者・順庵に感心し、市もまた気に入られ、厄介になる。が、やくざ一家からの用心棒の話を断った事から命を狙われ、順庵とお志津も連れ去られ…。
一作一作面白味が続いていたが、久々にこれと言った特色に欠ける平凡作。
かと言って、全くつまらない訳ではない。
やくざ一家の武器は銃など飛び道具。血を流し、これまでになく、大ピンチの市。そんな満身創痍の身体で二人を救出に向かう…。
深手を負った身体でやくざ一家を斬っていく市。用心棒・弦八郎も斬る!
その時…
「兄さん!」と、弦八郎に泣きすがるお志津。
順庵がやくざが嫌いと言っていた理由もこれ。しかし、目の前で我が子を失った悲しみ…。
助ける為とは言え、親子を“斬ってしまった”市。
悲壮感たっぷりではあるのだが…、暫く経ったら忘れてしまいそう。
せっかくの志村喬や野川由美子も勿体無い。
ところで、果し状って届いた…?
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