「若い頃の水前寺清子。演技力はそれほどでもないが、「いっぽんどっこの唄」の歌がかなりいい。」座頭市鉄火旅 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
若い頃の水前寺清子。演技力はそれほどでもないが、「いっぽんどっこの唄」の歌がかなりいい。
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鉄火場でイカサマの裏をかいて稼いだあと、うどんの屋台で知り合った鍛冶屋の仙造(東野英治郎)に仕込み刀を見てもらうと、その刀を作った下野の刀鍛冶の弟子だという。今まで、何人も斬ってきたおかげで寿命が近づいていて、あと一人斬ったら折れてしまうと教えられた。大切な仕込みを仙造に預け、堅気の道を歩むことを決心する座頭市・・・
仙造の紹介で旅籠の下野屋であんまとして働くことになった市。そこの娘お志津(藤村)は死んだ庄太郎の娘だったのだ。ところが、仙造、お志津本人から、実はお志津は仙造の娘であることを聞かされた市。お志津は義理の弟・清吉(青山)を庄太郎の跡目を取らせたいあまり、市に相談にきたのだ。清吉はヤクザ稼業に興味はない。この跡目相続は岩五郎も煙たがってたことから、お志津は桑山に奉公に出され、清吉は暗殺される・・・
この緊急事態、市はお志津を呼び戻すべく桑山のもとへ向かおうとするのだが、仙造は一家に殺され、彼が20年ぶりに作った刀も盗まれてしまう。市は寿命のきた自分の仕込みを持って出かけるのだった。
ストーリーはさほどでもないが、シーンそれぞれがしっかり出来ている作品。全体的に怒りに満ちた勝新太郎。藤田まことも要所要所で笑わせてくれた。
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