ザ・中学教師のレビュー・感想・評価
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社会に通用する人材を育成する場が学校です
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映画「ザ・中学教師」(平山秀幸監督)から。
1992年製作、20年前の作品なのに、妙に親近感を覚え、
学校の先生って、こうあるべきなのかな、とメモをした。
「チャイムが鳴り終わる前に席に着く、基本だぞ」
「普段の自分は捨ててこい。学校は自分のうちとは違う」
「お前たちは制服という衣装を着て、生徒という役を演じ、
俺は、このスーツとネクタイという制服を着て、教師という役を演じる。
つまり学校というところは、それぞれが与えられた役割を
きちんと演ずる演劇の舞台のようなところだ」
生徒と一線を引く先生の行動・言葉は、新鮮だった。
「学校とはどういう場所なのか」を共通理解しないまま、
先生はどうあるべきか、生徒はどうするべきか、を問うても、
問題解決にならない気がしていたので、答えは明確だった。
「日本は法治国家でしょ」と前置きをして
社会のルールを生徒に教えるのは、教師としての原則です。
社会に通用する人材を育成する場が学校です。
個人の自由意志で作られた私塾とは違う」と言い切る姿勢に
共感を覚えたとともに、今でも通じる考え方だとメモをした。
子どもたちのいたずらに「学校に喧嘩を売るってことは、
世の中に喧嘩を売るってことなんだぞ、わかるか?」と諭すシーン。
問題児を抱えている「中学教師」の皆さん、
今はこんな甘いもんじゃない、という批判をする前に、
一度、じっくり鑑賞することをお薦めしたい。
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