「"九人"」GONIN 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
"九人"
もっとイカれて突き抜けた役かと思いきや、無難な役どころのモックン。
張り切って可笑しな演技を厚かましく披露した竹中直人の存在感がウザい。
この二人の努力も水の泡、ビートたけしが全部持ってく不気味な様相で本作の陰鬱な雰囲気を一人で作り上げているのは気のせいか!?
主役として文句なしな佐藤浩市と本木雅弘の共演、絡みは今一つながら世代も近い?木村一八にビートたけしとのラストを演じるモックン、クールな渋さ全開の根津甚八、ヤクザ役がハマっている鶴見慎吾、ワンシーンながら威圧感満載な室田日出男などなど。
もう絶対に拝めない豪華で奇妙なキャスト陣の共演が、一番観たいと思わせる役柄と物語で贅沢極まりない本作。
ありきたりな物語ではあるが、キャストの斬新さで勝っているのは否めない。か。
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