ゴジラVSキングギドラのレビュー・感想・評価
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ゴジラの勇姿!宿敵キングギドラにタイマンを挑む!!
今回、久しぶりに見直しましたが、やっぱり面白いですね、この作品。
平成のゴジラシリーズは、三枝未希を筆頭に、一応つながった話の設定になっているけど、どれもが独自の世界観を持っています。
そんななかで、時空間を扱ったまさにSFのこの作品が特に大好きです。
なにしろ、ゴジラがメチャクチャカッコいい。初めて体長100メートルのゴジラとして登場し、都庁の前でバトルを繰り広げます。筋骨隆々の雄姿そのもの!(そこがゴジラらしくないという意見もありますが)自分的には、数あるゴジラの造形の中でもピカイチだと思ってます。
【ネタバレ】
確か一作目の「ゴジラ」の設定で、古代生物の生き残りが核爆発の影響で変異したって言われてたと思うんですが、本作品ではそれを映像化してくれているのに大感謝です。
おまけに、身長100メートルの逞しいゴジラになった理由も、しっかり見せてくれます。
まぁ、キングギドラが、定番の宇宙怪獣から人工的に作られた未来人の手先になったのは、ちょっと残念な気もしますが、メカキングギドラも見れたから、良しとしましょう。
日本の怪獣映画ではお馴染みのミニチュアの街(本作においてはあまりにも巨大な都庁で、しのびないと思う部分もありますが)も健在です。怪獣同士のバトルが迫力満点で魅せられます。
ただ、今回気になったことがあります。
過去を変えて、海中のゴジラが突然消えた?ゴジラの歴史が消えたって事は、昭和29年の上陸も無くなったのかと思ったら、そうでは無いっぽい。(マーベルの考え方に近いのかな?)
それなのに、キングギドラを復活させようと未来に戻ったら、日本が貧しい国に変わっていた?
圧倒的なご都合主義だとは思いますが、深く考えずに楽しみました。
小林昭二さんや風見しんごさんなど、懐かしい役者さんの若かりし姿が見れるのも、古い作品の楽しみですね。
時を超えるゴジラ‼️
この作品が公開された当時は「BTTF」と「ターミネーター2」が大ヒットしてた頃‼️その影響をもろに受けているゴジラ作品‼️23世紀から来た未来人がゴジラによる日本壊滅を警告。ゴジラの存在を歴史から消滅させるが・・・‼️やはり誕生しなかったことにするのは「ターミネーター」だし、過去を変えたことでの現在の変化は「BTTF」ですね‼️おまけにターミネーターのパクリのような人間型ロボットまで登場して、これまた特撮シーンがチープ‼️でも当時観た時は結構楽しんだ記憶が・・・‼️そしてゴジラが誕生しない代わりにキングギドラが出現して破壊の限りを尽くし、宿命のライバルに呼び寄せられるようにゴジラが復活、ギドラを倒した後はゴジラが脅威となり、人類は未来人と手を組みメカキングギドラで何とかゴジラを倒す⁉️ホントにゴジラとキングギドラの戦いが迫力満点‼️伊福部昭のテーマ曲に乗ってギドラを圧倒するゴジラ‼️クライマックスのランドマークでのメカギドラとの戦闘はホントにシビれる‼️ゴジラのビジュアルも歴代で今作の頃が一番カッコ良かったと思います‼️ただ今作で一番忘れられないというか、一番オイシイのは土屋嘉男さんですね‼️我が身を救ってくれたゴジラザウルスへ敬礼する戦争時のシーンから、現代で破壊の限りを尽くすゴジラへ向ける表情、そしてその直後の運命まで、さすがは日本で最初に宇宙人を演じた男ですね‼️
これは最高の映画なのです
〇何度も見返したくなる映画
映画好きなら折に触れ見返したくなる映画ってありますよね?自分にとってはその一つがこの作品です。特にゴジラシリーズの最新作を見た後に見返したくなる事が多いのですが(最新作の良し悪しにかかわらず!)その度に『やっぱこれだよなぁ~』となります。いかに名作でも見るのに気合がいる作品ってあると思うのですが、音楽をかけるぐらいの気軽さで見られるのも本作のいいところなのです。
〇オープニングの素晴らしさ
いつもの東宝のロゴに重苦しいピアノの旋律が重なります。「2204 A.D.オホーツク海沖」の緑字の字幕。海底探査艇のライトが照らすキングギドラ。しかし首が一本ありません―。探査艇の謎の乗員の会話で20世紀末にキングギドラとゴジラが戦ったことが示されると同時にBGMが転調。そして対峙する二大怪獣をバックにタイトルが表示され、1992年の東京上空へ飛来する謎の円盤へ場面は移ります。もうね、この2分半位しかないこの流れで、一気に映画へ惹き込まれ、否が応にも期待感が高まります!とにかく音楽が最高です。ひとつ前の「~VSビオランテ」(89年)は すぎやまこういち先生 でしたが、ゴジラにはやっぱり伊福部昭先生です!!
〇一見荒唐無稽でも社会を風刺し、警鐘を鳴らす確かなテーマ
映画は作家の寺沢を追って展開されていきますが、真の主人公は新堂会長でしょう。
新堂会長は元・日本陸軍少佐であり、かつての大戦末期に結果的にではあるものの、ゴジラ(に後になる巨大生物)に命を救われます。自分たちを救ってくれ、傷つき虫の息であるゴジラに対し深い感謝と何もしてやれないことを謝罪し、涙を流し帰国した彼は、戦後の日本で屈指の民間企業の総帥にまで上り詰めます。
そんな20世紀末の日本に23世紀から未来人がタイムワープしてきます。なんでも21世紀になりますます経済成長を果たした日本は赤字国の領土を買いたたき、ついに世界一の大国になっているのだというのです‼
失われた10年がいつの間にか30年となり、一向に上がり目が見えない現状では、ギャグでもできない発想です!が、まだバブル経済の渦中にあった当時(崩壊の始まりの頃の時期ではありますが…)としては予見しうる未来だったのかもしれません。(個人的にはこういう昔の作品に出てくる未来予想が大好きです。)
未来人はタイムマシーンを使いゴジラを歴史上から抹殺し、代わりに自分でコントロールできるキングギドラを生み出し、20世紀末の日本を破壊し始めます。
自分が作り上げた街を破壊され、復讐心に燃える新堂会長はゴジラを復活させ、もう一度自分のために戦わせようとするのです。その手段として、なんと自身が海外の海域に所有する核兵器搭載の原子力潜水艦を使うというのです!!到底人の手に負えない強大な力を、一個人の私怨のために利用しようとする驕り高ぶりは当然裏目に出ます・・・。
復活したゴジラはキングギドラを壮絶な死闘の果てに撃破しますが、当然、今度はゴジラがキングギドラの代わりに日本列島を破壊し始めるのです。
未来人は『キングギドラはもういらない。代わりにゴジラが目的を果たしてくれる。核兵器の信奉者どもが復活させたゴジラによって日本は叩き潰されるであろう!』と、とんでもない皮肉を吐いて高笑いするのです―。
シリーズ自体がまだ子供向けの娯楽として作られていた頃の作品ですが、当時の世相を反映し、人の在り方に警鐘を鳴らす場面が上手く盛り込まれています。
〇ゴジラと人間の関係性の描き方
VSシリーズのゴジラは人類(日本人)にとって災害の様な位置づけです。時に人の側がゴジラに助けられたり、温かい何かを感じたとしても、それは人の側が勝手に感じているに過ぎません。本作、VSキングギドラではその関係性の描かれ方がとてもクールです。
新東京都庁舎での最終決戦直前、約50年ぶりの再会を果たすゴジラと新堂会長のシーンはシリーズ屈指の名シーンでしょう。果たして二者間の胸中に去来するものは何か?見る側に色々想像させてくれますが、直後のゴジラの行動によって、そんなものは人が一方的に抱いている感傷なのでは?そもそもゴジラは再会なんて認識を抱いていたのだろうか?と、人の思いなど到底届かない超然とした存在である事を強く再確認させられるシーンだと個人的には思っています。
しかし、心を通わせることが出来ない存在であっても、あまりにも強大な力の前に畏敬の念を抱いてしまう、そんな存在。ただ倒すべき目標としてだけにとどまらない存在がゴジラであると、自分にそう植え付けたシーンでもあり、この感覚は日本人が持つ無自覚な宗教観にも繋がっているような気がするのです。
〇特撮が積み上げてきた技術の結晶
怪獣が活躍するシーンはいずれも見所だらけですが、特撮の三元素(と私が勝手いに言っているもの)である“着ぐるみ”“模型(ミニチュア)”“爆発”の水準が異様に高い!
・着ぐるみ
ゴジラの動きは基本的にゆっくりです。歩く姿も堂々と雄大で、戦闘中の動きもさほど速くはありませんが、そのゆったりとした動きが巨大怪獣の重量感を、力強さを見事に表現しています。そして戦い方が容赦ないのです。相手を徹底的に叩きのめすその姿勢には恐怖を覚えますが、その力強さにやはり痺れるのです。
・模型(ミニチュア)
相当な労力と技術を注いで手作りされた精巧なミニチュア都市。それらが怪獣の進行によってドンドン破壊されていく際のカタルシス!!
正常な街並みが徐々に破壊され、非日常へと変貌していくその様は、崩落する巨大ビルが、飛び散る瓦礫が、立ち上る爆炎が、これらが一々見せ場となっているのです。ハリウッドのモンスターバースのゴジラは正直言ってここが全然ダメ!破壊されていく都市を眺めるカタルシスが一つもないのです!怪獣にばかり焦点が当たっているため、気づいたらボロボロになっている街を背景に怪獣が暴れているだけなんですもん!この途方もないマゾッ気のある行為に悶える感覚をまるで分っていません!!
・爆発
本作はとにかく火薬の量が凄いです(「~VSメカゴジラ」(93年)はもっと凄いですが)とにかく舞い上がる煙と飛び散る火花で画面がけむり、怪獣が見えない!!しかしそれがまた奇跡的な臨場感を演出しており、画面を覆いつくす煙を割って怪獣が浮かび上がる瞬間は震えます。
CGを駆使すればもっと怪獣を俊敏に動かすこともできるし、カメラワークも自由自在でしょう。しかしこの制約だらけの特撮で演出された怪獣たちの迫力はCGにより演出された物とは全く別物です。この最早断絶されてしまった技術により作られた作品には、それでしか味わえない感覚が確かにあるのです。
この三元素が三位一体となった特撮の極致は格好良さに泣けてくるという訳の分からない感情に陥ります。
〇もう一人の主人公:アンドロイドM-11
この作品を語るうえで欠かせないのがこのアンドロイドM-11の存在です。
M-11は未来人が、自分たちのサポートをさせるために連れてきたアンドロイドです。見た目は人間そのものですが、その超人的な能力を表現するシーンが…、まぁ何というかアレなんですよね…。うわぁ…って感じです。
また演じた方の顔つきが元々優しいんですよね。なので未来人の刺客として主人公に迫りくるシーンでもなんかホンワカした気持ちで眺めてしまいます。が、そんな風に油断していると急にターミネーターをはじめるのです!!見ているこっちが恥ずかしくなるクオリティで!!子供の頃はそのシーンを見るたびに『日本人でごめんなさい‼』と心の中で謝ってしまったものです……とまぁ、素晴らしいところとアレなところの差が両極端な作品なのですが、アレなところも最早ご愛敬。私にとってはこの作品を鑑賞する際の楽しみの一つなのです。
この映画は20世紀末の日本特撮界が作り上げた特撮映画の歴史的1本です。この数年後に同じように日本特撮映画のマスターピースである平成ガメラ3部作が制作されますが、これらの作品は映画の特技効果がCGへ変わっていく歴史の変革期において、時代の必然から淘汰されていく文化の風前の灯火、その最後の煌めきなのです。
現代の感性から見ると(もしかしたら当時の感性で見ても!)チャチだとか、展開に粗や疑問が残るという意見もある事でしょう…そうでしょうともよ…。でもね、この映画には公園でソフビ人形と花火で火遊びに興じたり、親の運転する車のリアシートや電車の車窓から眺めるビル群や山並みの向こうに巨大な怪獣の影を見ていた子供の夢が溢れんばかりに詰まっているのです。
もしかしたら時代の流れとともにその価値が軽んじられていく映画なのかも知れません。しかし決して完璧ではなくとも私にとって最高の映画なのです。
メカキングギドラ最高
平成ゴジラシリーズ3作目(通算18作目)
大人気怪獣キングギドラを敵役に、タイムトラベル、第二次世界大戦を盛り込んだSF超大作
海の向こうの影響を受けすぎたのか、まんまターミネーターが出てくる
ゴジラとキングギドラは意外にも本作が初のタイマン
苦戦するゴジラだが、未来人の洗脳が解けた瞬間に
返り討ちにして真ん中の首をぶっ飛ばす
オープニングで既に伏線を貼りつつ物語を進めるという
これまでの作品ではなかったストーリー展開
昨今のSF作品と比較するとツッコミどころ満載で
色々おかしい点もあるが、終盤のまさかのメカキングギドラがあまりにもカッコいい
やはりVSシリーズは素晴らしい
ストーリー:☆☆☆☆★
怪獣・特撮:☆☆☆☆☆
俳優の演技:☆☆☆★★
音楽 :☆☆☆☆☆
進藤会長を通して描かれる人間の身勝手さ
◯進藤会長を通して描かれる人間の身勝手さ
ラゴス島の警告からゴジラを救世主だと
信じ込み、核を搭載した原子力潜水艦を
保有するなど傲慢ぶりだったが、
復活したゴジラによって現実を
突きつけられ、ゴジラに引導を
渡されることを選択する。
ゴジラと見つめ合うシーンは必見。
心なしかゴジラ側も複雑な感情を
持っているように見える。
◯SFオマージュてんこ盛り
空飛ぶ円盤。
23世紀の未来人。
タイムスリープ。
テレポーテーション。
高性能アンドロイド。
どこかで見たような設定を
これでもかと詰め込まれている。
23世紀に日本が世界最大の
経済大国になるというバブル時代
ならではのとんでも設定。
◯明かされるゴジラ誕生
ゴジラザウルス登場。
ゴジラが誕生した経緯の描写。
◯ギドゴジ
初の100m級。
ビオゴジに負けず良い顔。
新宿で大暴れ。
最後まで人類の敵であるところが良い。
◯キングギドラ(ドラッド)
こちらも変異前の生物ドラッド登場。
未来人に操られて日本を攻撃。
昭和と比べると西洋に竜に近いデザイン。
◯メカキングギドラ
未来人によって改造・蘇生。
メカゴジラとは違い、半分生物なのが特徴。
ワイヤー、アームを使ったゴジラ捕獲装置。
△操作怪獣キングギドラ
未来人が操作しているうちはゴジラにも
優勢だったが、未来人が操作を失った途端に
弱体化してゴジラに敗北。
メカキングギドラとして復活後は完全に
兵器になり操作される。
昭和の頃からだが不憫な怪獣感が否めない。
△SF描写
SFの描写に関しては同時期の洋画に比べると
技術が追いついていない部分があり、
シュールになってしまう場面がある。
△間抜けすぎる未来人
未来人の計画に穴がありすぎる。
ゴジラを抹殺するならゴジラザウルスを
転移ではなくその場で殺すべき。
ゴジラ復活後にゴジラを殺さず
キングギドラと同時に日本を破壊すれば
良いのに真っ先にゴジラを倒そうとしてしまう
無能ぶり。
突っ込みどころはあるけど、展開は好き
最近ゴジラ−1.0を観たので、久しぶり鑑賞w
最初にキングギドラが過去で負けてる描写を描いてからの終盤キングギドラがメカ化して現代に戻ってくる流れは個人的に結構好きです(説明が下手ですいません)
また、この後のメカゴジラやモゲラの開発にも繋がるので好きです。
設定グダグダだけどメカキングギドラかっこいいからまあいっか
まず人間ドラマパートが長い…!
こっちは怪獣バトルが見たいのにいつになったら始まるんだっていうくらい延々未来人話が続き、退屈し始めたころにようやく網走での決戦になる。しかし以降も未来人のタイムトラベル話がちょいちょい挟まれ、トータルで見ると怪獣バトル1/3もなかったのでは…?
タイムトラベルもあっち行ったりこっち行ったり、特にタイムパラドクスが発生するでなく、23世紀の日本は核でボロボロ→それは嘘で世界支配する超大国→辺境の小国と結局どれなん?未来人も結局何しに来たん?なんでピンポイントにベーリング海峡に捨てた?そのあとどうなるか下調べしてこなかったの??とにかくいろいろ設定がグダグダな話を延々見せられるのは結構きつい…。
だがしかしメカキングギドラはかっこいい!登場した瞬間が一番の盛り上がりポイント、それだけのために全体の2/3を我慢するそんな映画!まあメカキングギドラもそこそこの活躍しただけですぐ海に沈んでしまうのだけど…。そしてゴジラ海中で生きるんだから沈めても意味ないだろうと思ったら当然のごとく復活の予兆…。まじ未来人何がしたかったんだ…。
社長ーーー!!!
4歳くらいの時に映画館で観た記憶があり、
この度DVDにて再見。
未来人とか出てきてたんだ!?
ドラットはいた気がする!!
メカキングギドラもここで出てくるんだ!?
と、だいぶ忘れてましたが、
新堂会長がゴジラと目合わせて死ぬシーンだけはめちゃはっきり覚えてました。
相当印象的だったんでしょう。30年覚えてるシーンがあるので、素晴らしい映画です。
大人になって観ると、ストーリーはツッコミどころありまくりまクリスティー。
映画で心配されるように、経済格差はやばくなる一方ですが、映画と違い日本は覇権とれなかったなぁ。
今、未来人となってゴジラと戦わせるなら、
GAFA VS ゴジラ ですな。
まあまあ
ゴジラVSキングギドラは序盤では両者の互角の勝負が印象に残りました。
次に中盤ではゴジラが問題視されゴジラをどう対処するかを決める話合いがあります。
そして最後に終盤ではゴジラを倒すことは出来ずに海に落として終わる形でした。
結果的にキングギドラよりゴジラの方が強かったです。
全体的には全て地味な感じでバトルも口からビームを出すばかりでそこまで興奮はしませんでした。
タイムパラドックスに難ありな記念作
ゴジラ・シリーズ第18作(VSシリーズ第2作)。
DVDで12回目の鑑賞。
シリアスだった前作から一転、明るく楽しい東宝映画を地で行くエンターテインメントに振り切った作風となった。
「ターミネーター」やBTTFからの影響がシリーズに新風を吹き込んだ印象だが、タイムパラドックスに難ありだ。
ゴジラが歴史から抹消された後でも全員がゴジラのことを口にする。これはおかしい。歴史から消滅したわけだから、覚えている・覚えていない以前の問題ではないだろうか。
しかし、それを言い出すと話が前に進まないしややこしくなってしまうため、致し方無いことだと無理矢理納得した。
ゴジラとキングギドラの網走原野でのバトルや、クライマックスの新宿副都心決戦など、ダイナミックな川北特撮の粋を味わうことが出来、特撮ファンとしては大満足である。
特に、新宿副都心でのゴジラとメカキングギドラの戦いが好きだ。重量級のメカキングギドラの着ぐるみを操演で持ち上げてゴジラにぶつけ、都庁を崩すシーンの迫力は色褪せない。
ゴジラと新堂会長(土屋嘉男)の心の交流や、肥大する資本経済への警鐘など、ドラマ部分の魅力も盛りだくさんだ。
アクションやラブ要素だけでなく、SFや戦争映画の要素もあり、まるで様々なジャンルのごった煮の様相である。
アニバーサリー作品と云うこともあり、これまでの東宝映画の集大成的な作品だ。矛盾など気にせずただ楽しむべし。
[以降の鑑賞記録]
2020/04/17:Amazon Prime Video
※リライト(2022/06/05)
※修正(2025/05/21)
古き良き時代
平成ゴジラの第3作目です。シリーズ通すと18作目なのかな?ゴジラの宿敵キングギドラの登場となります。キングギドラは見た目がカッコいいですね。でも、キングギドラって飛ぶ時に羽ばたかないんですね。なんかフワッて飛んでたんで、翼を動かすのって着ぐるみじゃ大変だったんでしょうか?まだCGがない時代に色々と創意工夫しながら作ってたんだろうなぁ。
多分バブル期だったのか将来日本がアメリカを超え世界の覇権を握ってるっていう設定に時代を感じましたね。あの頃はまさかそこから中国にも追い抜かれ斜陽国家になろうとは思いもよらなかったのでしょう。未来に希望があった良い時代なんだなぁ。
一企業が原子力潜水艦を持っているなんて設定も面白かったです。日本じゃなくって他国に隠し持ってるってのが説得力を持つぐらい勢いあったんでしょうね、当時の日本は。
ストーリーは割りと大雑把でしたが、矛盾に突っ込んでたら過去改変物なんてできないんで、そこは多目に見ておきましょう。だって重要なのは怪獣同士のバトルですしね!ゴジラが出てくるまで一時間近くかかったのが難点ですが、後半のゴジラvsキングギドラ戦は面白かったです。
破壊される都市も一作目が東京、二作目で大阪、そして本作では福岡から始まり、札幌、そしてまた東京と日本全国満遍なく回っています。次は名古屋?仙台?それとも横浜とか?壊される都市を予想するのも楽しみの1つでしょう。
日本を代表するコンテンツの割りに今までちゃんと観たことがなかったゴジラシリーズ。まだまだ先は長いですが、のんびり観ていこうと思います。
時間を越えるのはやめとけ(笑)
ターミネーターをパクった特撮シーンとか止めようよ(笑)
ジュラシックパークにも影響与えたみたいで(笑)
時間を越えるにも、過去に干渉するにも一定の考証は必要だが、ゴジラ(恐竜)を捨てるなら、もっと考えて捨てりゃいいと思う。
そしたら、ゴジラ化しなかったのでは?
自分達の行動を考えなかったウィルソン達は思慮が足りなすぎるわ。
しかし、どこにでも核廃棄物があるのは真実味があるし笑えない。
未来人のエミーは昔の美人やなぁ(笑)
特撮技術は上がっても演出が変わらなければさしたる作品にもならない。
もひとつ盛り上がらないのはそのせいだろうなぁ。
もったいない
アイディアやメッセージ性や音楽はしっかりしているのに色々もったいない。
例えば
むやみにCGを使う点。
空中に浮くシーンや格闘シーンなど失笑ものだった。
ターミネーターの影響をもろに受けた残念な再現によるアンドロイドの登場。
なぜ登場させたかわからない。
キャラ付けもいまいち。
なによりも過去にさかのぼって今生きる現在が変わるという設定自体が狂ってるしおかしい。
その人物が過去に降り立った時点で、その世界線は幾重にも分岐するはずである。
このあたりが気になってアイディアはいいのだが、とても見れたものではなかった。
この過去を変えれば未来が変わる理論ならなぜまた過去に戻って、キングギドラの赤ちゃんを回収しに行かなかったのだろう。
まあ
しかしこれをやってしまえば物語として成り立たない。
なにかタイムマシンが壊れ、未来人が元の世界に帰れない葛藤を描いたらよりよかったかもしれない。
だが、そのメッセージ性は評価できる。
特に23世紀の人が言っていた「20世紀は核にばかり頼る残念な時代だ。」と
ずっしりと重い。
ゴジラもキングギドラも人間の手のひらの上でできたものだ。
都市の破壊やその被害も人間が進歩したが故に被害が増大している。
だからといって懐古主義に浸れというわけではない。
文明の運用を間違えるとゴジラに似たようななにかを生み出してしまうという警鐘である。
ゴジラ映画がこの辺りのメッセージを失ったらもうおしまいだろう。
ただ、その通底する音楽は素晴らしい。
よくあるクソゲーに共通する音楽だけの映画であった。
ゴジラの最大のライバルであると共に、映画を娯楽性豊かに盛り上げてくれるキングギドラ
シリーズ18作目。
本作からゴジラの対戦相手は、過去の人気怪獣が務める事になった。
まず登場は、キングギドラ。
過去4度ゴジラと激闘を繰り広げた、ゴジラ最大のライバルだ。
宇宙怪獣としてのイメージがあるキングギドラだが、本作では未来人の時間操作によって誕生した新キングギドラ。
だからなのか、少々ゴジラに劣勢気味だが、その巨大さは初代以上。
最後はサイボーグ改造され、メカキングギドラとなって登場、インパクトを残す。
ストーリーは、現代日本に未来人が現れ、彼らの提案で過去に戻り、ゴジラを歴史から抹消しようとする。
実はそれは未来人の策略で、ゴジラを消してキングギドラを出現させ、現代日本を破壊しようとする。
何だか凄い話である。
細かく言うと辻褄が合わない点もあるのだが(ゴジラを消したのに、何故皆ゴジラを覚えているんだ?)、内容的には盛り沢山で楽しめる。
近未来SFに戦争映画に『ターミネーター』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』をミックス。『ジュラシック・パーク』も先取り)
そして、ゴジラ誕生秘話も描かれる。
最も、ゴジラ誕生秘話は謎のままの方が良かったという意見も確かだが、これはこれで一つの仮説。
中川安奈演じるエミーはシリーズ初のアクション・ヒロイン。ラスト、自らメカキングギドラに乗り込み、ゴジラと戦う。
ゴジラと因縁を持つ新堂会長に扮する土屋嘉男の存在は感慨深い。
また、音楽を伊福部昭が16年振りに担当。
ダイナミックな音楽で映画を最高に盛り上げてくれる。
エンディングの“ゴジラは死なず”と付けられたゴジラのテーマ曲は、同曲の中でも屈指の神曲!
昭和シリーズで一番娯楽性豊かなのは『三大怪獣 地球最大の決戦』。
平成VSシリーズでは間違いなく本作。
奇しくも、どちらもキングギドラ。
やはりキングギドラは、ゴジラの最大のライバルに相応しい。
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