劇場公開日 1989年12月16日

「バランスの良い名作」ゴジラVSビオランテ K犬さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 バランスの良い名作

2026年1月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

84ゴジラで感じた様に
ゴジラは強い生き物という側面が強くなった
平成シリーズ、VSの一作目である。
その中でゴジラの遺伝子という点に着目し進んでいく今作はロマンもあり観やすい名作という印象。
音楽も素晴らしいと思い調べたら、すぎやまこういちで納得である。

ゴジラという超生物に対し
禁忌を犯すという形で人間の作り出したビオランテ
人間の科学技術が手に負えない存在を作り出すという点もゴジラという作品としてマッチしている。
そしてビオランテの消失シーンの光の演出もDNAを彷彿とさせる螺旋を使っているのもとても美しい演出かと思う。

また、ゴジラそのものに対して人間達が
科学技術を駆使して対応しようとしている様も
時代の進みを演出していて良いと感じた。
一度では駄目、そこから原因を思考して対応する流れはとても美しくロマンを感じる部分だろう。

この作品を観て感じたのは、"ゴジラ"を修正者の様な立場にしているのではないかということ。
何かしら道を踏み外した人間に対して忠告するのが平成ゴジラという概念になるのかもしれない。
そうなればビオランテを生み出したタイミングのゴジラも、最後のビオランテのセリフも意味が追加される。
海に帰るゴジラの背中を観ながらそんなことを考えた。
今後のVSシリーズの立ち位置に注目してみたい。

"もう私たちの時代じゃないのかもしれない。彼や君の様な"
"同じ事を繰り返している限り、新しい時代とはいえませんよ"

このセリフのシーンは素晴らしいと感じた
セリフ、引きの絵といい、セリフ後の間も余韻がありとても印象に残った。

K犬
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