「ドラマ仕立てとゴジラの矛盾」メカゴジラの逆襲 Bluetom2020さんの映画レビュー(感想・評価)
ドラマ仕立てとゴジラの矛盾
低予算でやりくりしている感じがありあり。制約の中ではこんな感じかなあ。キャストに華はないし、セットも円谷プロの他作品で見たような場所と装置類、ロケやエキストラも少なく、ちんまりした感じ。残念なのは、昭和30年代から東宝作品で見慣れた宇宙人像に代わり映えがないところ。前編からの繫がり感もある冒頭シーンは、ゴジラと伊福部テーマがかさなり良かったのでなおさら。
主役のゴジラはなんかかわいくなってしまってちょいと残念。小学生のピンチを救うような登場。え、いつから正義のヒーローになったのさ。あんた、人類は仇だよね、と。
そんなモヤモヤをさらに困惑させるのがドラマ仕立てのストーリー。これはゴジラの否定じゃないかなあ。
面白かったのは、メカゴジラの光線がカラー化されている点。TV特撮作品の影響かなあ。
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