怪獣王ゴジラ(海外版)のレビュー・感想・評価
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アメリカ向け再編集版
初代ゴジラをアメリカ向けに再編集、アメリカ人の記者がゴジラに遭遇し、その惨状を本国にレポートする形式で話が進む、別撮りしたレイモンド・バーのシーンがオリジナル版に追加挿入されている、特撮部分は最大の売りだからほぼ同じ映像。
ゴジラがアメリカの水爆実験で目覚めたというのは変わりないがそれを公表すべきか揉めるシーンは割愛、アメリカの国民感情に若干、忖度したのでしょう。
ゴジラの吐く熱線で鉄塔が折れ曲がるシーンはリアルでアメリカでも評判になったようです。スピルバーグ監督も本作が初めて観たゴジラ作品だったそうです、観て欲しい推しの30作品の中に選ばれています。
興味百倍!堂々の凱旋!
ゴジラ・シリーズ第1作の海外版。
マガジンの付録DVDで鑑賞(字幕)。
1956年にアメリカで公開され大ヒットし、翌年シネマスコープにトリミングされて凱旋公開されました。DVDにはオリジナルと同じスタンダード画面で収録されていました。
オリジナルのままではなく、アメリカで新撮されたシーンが追加され、シーンの順番の変更やカット、音楽や効果音が独自のものに差し替えられていたりと改変されていました。
オリジナル版がアメリカで公開されたのは、ゴジラ誕生50周年の際、ハリウッドのウェーク・オブ・フェームに殿堂入りしたことを記念してのプレミア上映でのことでした。
新撮シーンの日本人を演じているのが中国人なので日本語がカタコトだったり、レイモンド・バーと関わるシーンでの山根博士たちは代役なので後ろ姿だったり、シーンの並び替えのせいでゴジラの進行ルートがめちゃくちゃになっていました。
編集がへたくそなのか、東京の地理を知らないのか、そもそもそんなことどうでもよかったのかは分かりませんが、多少辻褄の合わないところもありはするものの、概ね上手く混ざり合っていると思いました。個人的にこれはこれでありかも。
[余談]
アメリカでは、オリジナル版と合わせてブルーレイが発売されているようです。ぜひとも日本でも発売して欲しいです。
[以降の鑑賞記録]
2023/10/26:Ultra HD Blu-ray(シネスコ版,字幕)
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