「朝ドラのヒロインは、女性をヒロインにしたかったから?」香華 ケシミンクリーム塗りながらオイルデルさんの映画レビュー(感想・評価)
朝ドラのヒロインは、女性をヒロインにしたかったから?
大好きな岡田茉莉子さんの作品ということで、視聴。
小説を原作に描かれた女・朋子の生涯を描いた長編大作である。
導入の田中絹代さんの演技と、主役である朋子の幼いながらに苦労して成長していく姿に引き込まれる。
しかし難儀を経て苦労を乗り越える度朋子が尻拭いをする展開に、木下監督は朋子の苦虫を
噛み潰したような顔の他に何を撮りたかったのかと思ってしまう。
原作は未見だが、女性というのはこの時代の主人公ではないのだという事をヒロインを通して暗に伝えているのだろう。
結局朋子には、自分を貶めた母親しかいないという皮肉さだ。
当時も今も、幸福な自立した女性像など居ないのだ。
しかし改めて岡田茉莉子さんの達者ぶりには驚かされる。役者というのはやはり凄い。
もっと昔の出演作品も観てみたいのだが、方法を捜索中です。
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