劇場公開日 1957年4月30日

源氏物語 浮舟のレビュー・感想・評価

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2.0まるでコントのような

2025年5月24日
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鑑賞方法:映画館

笑える

斬新

源氏物語の宇治十帖の話。市川雷蔵映画祭で見たのだが、主役の薫の君は長谷川一夫で、雷様はライバルの匂宮。ヒロイン浮舟には、ミス日本の山本富士子が演じている。長谷川一夫、この時幾つ?えらい貫禄がある。まあ、忠臣蔵で大石内蔵助、酒呑童子では鬼やった方ですから。リアルな平安貴族にしようと、皆が白塗りお歯黒なんだが、お富士さんに全然あってない。墨東綺譚で玉ノ井のお雪を演じた時は綺麗だったけど。でも、白塗りお歯黒の雷様が、まさに我らが考えているスケベな好色貴族にぴったり。ドリフのコントなんかに出てきて「麿は」と言いそう。眠狂四郎なんかの凛々しい雷様しか知らない者には新鮮かも。それと薫、せっかく浮舟が身を捧げようと覚悟を決めたのに、心と心が繋がっているからと断るなんて、なんと無粋な。匂宮のように力ずくでものにするなんて論外だが、女心をわからない男は、どんなに美男で高貴な出であっても、女を不幸にするんだなぁ。

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ヤマナ