劇場公開日 1975年4月26日

「現実を直視した「出来の良い」映画なのかも…」県警対組織暴力 talkieさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0現実を直視した「出来の良い」映画なのかも…

2022年10月10日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

対象が対象だけに、「きれいごと」だけでは仕事ができないのではないでしょうか。
いわば「ミイラ取りがミイラになって」しまい、収賄や地方公務員法違反の罪(守秘義務違反)で立件される人も散見されることは、そのことを物語るのだと思います。
『孤狼の血』の大上刑事(役所広司)のように。
一気に制圧しようとすると、どんなハレーションが起こるか分かりません。
少しずつ勢力を弱めながら、最後には解散宣言にまでもっていくという手法が、いささか微温的な感がないわけではありませんが、現実的な路線ということでしょうか。
そういう意味では、現実によく取材し、現実をよく直視した「出来の良い」映画であると言えそうです。

talkie