刑事物語のレビュー・感想・評価
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ちびっ子たちに鉄矢をジャッキーと見紛わせた問題作
80年代の日本は元気だった。社会問題は本当に多かったはずだし、それがテーマにもなってはいるが、何しろ社会が元気でそれだけで羨ましく感じる。コンプラは緩いしジェンダーフリーなどなんも気にしてないけど全然元気だ。沼津も元気だなぁ。
エモーショナルではあるが、いくらなんでもストーリーが支離滅裂過ぎやしないかw刑事の女狙うてありえなくないかね…
Detective Story
久々に観ました。健さんが出てた事を忘れてて‥ラストで健さんが出てきて、寝ころんで観てたけど、思わず起き上がってしまいました。
ところで、副題か原題にDetective Storyって、いつのまにか付いてますが、なぜ探偵物語なのか…?
おもしろい
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刑事の武田が、売春宿のガサ入れで、ろうの売春婦と出会う。
哀れになった武田は身元引受人となり転勤、共に静岡へ。
かつて武田の母は売春婦であり、放っておけなかったのだった。
新しい勤務地で素人売春婦絡みの連続殺人事件が起こる。
裏で密かに売春宿を経営するクリーニング屋が犯人だった。
狙いはイマイチわからんのやが、ソイツらに上記ろうの女性が誘拐される。
しかもわかりやすく、クリーニング屋のチラシが現場に落ちてるし(場)
武田らは敵のアジトに乗り込み、敵をボコにして女性らを助ける。
怒りに任せて武田は6発発砲し、そのため今度は青森へ転勤となる。
女性も一緒に来るかと思いきや、同じくろうの男性と恋仲になっており、
未練がましい武田もさすがに決断し、一人で新しい赴任先へ。
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全体的に単純なストーリーで何のひねりもなかった。
だがこういう古い作品は、それでも何故か楽しく感じる。
でも上記の通り、悪の組織が何故にろうの女性を誘拐したのかが謎。
素人を薬づけにして売春させるような手口やったんやが、
そのために事前に武田を脅してその町から追い出そうとした。
いやいや、そんな面倒なやり方をするよりも、
どこか別の地方から女性を拉致って来る方が現実的でしょうに(場)
あと武田のカンフーシーンがおもしろい。
小男が妙にオオゲサな動きでハイハイ!とかやるもんやから、
とにかくコミカルで、何か憎めんかったなあ。
武田が嫌いなウチの嫁も、おもしろかった言うてたわ(場)
鉄矢、邦衛、敏行、希林、そして小林昭ニ。また見る。
アクションも濡れ場も晒す鉄矢のアイドル映画。
終盤、カメオ出演の彼、夕日、邦衛、海、拓郎、寝台車なるザ邦画な昭和風物。
これに泣きたくて再々…見。
怪演笑撃の樹木希林、大御所化前夜の自己ベスト演。
おやっさん小林昭ニの地味で確かな正義。
敏行鉄矢の掛け合いの妙。
好きだ。
数分で見るのをやめた。
だいぶ以前に鑑賞した時にとても面白く感じた記憶があったので、久しぶりに鑑賞。
主演を演じる武田鉄矢さんですが、今となってはバラエティやコメンテーターでの印象が強く、どうしても物語の登場人物として見られなかった。役者はあまり素を出す仕事をしない方がいいなぁ。
金八先生版寅さんかと思いきや
この刑事物語第1作は地上波放送がなかなかされない事である意味有名だそうだが、自分はまだ自主規制が緩やかだった約四十年前にテレビ放送で鑑賞している。
ヒロインが聾唖のトルコ嬢で、覚醒剤が絡んだ売春組織が捜査対象という設定上、女性の裸がバンバン出てくる事もあり現在において地上波放送はハードルが高いというのは致し方ないのかもしれない。
「幸せの黄色いハンカチ」からテレビシリーズ「3年B組金八先生」で人気役者として不動の地位を得た武田鉄矢がイメージ定着を嫌ったのか、キレると手がつけられない暴力的な刑事役でアクションとエロという真逆の設定に自らの脚本で臨んだ意欲作である。
寅さんのように毎回最後はヒロインにフラれてしまうというホンワカとしたお約束はあるものの、鍛え上げられた肉体で蟷螂拳とハンガーヌンチャクを駆使しての本格的な格闘シーンが本作の一番の見どころであると思う。
ヒロイン役の有賀久代は当時現役の美大生でオーディションにて選ばれた新人女優だが、自分の演技を見て才能のなさを感じ本作のみで芸能界を引退をしている。
素人目だが、とても新人とは思えぬ程の体当たりの熱演をしており、あまりの理想の高さに驚かされる。
もっとも冒頭のトルコ風呂へのガサ入れシーンで画面に初登場した時の彼女の日本人離れした抜群のプロポーションの方が世の男性達はもっと驚かされたがw。
本シリーズはこれで人気を得て第5作まで制作されるが、第3作潮騒の詩は東宝シンデレラでグランプリを獲ったばかりの沢口靖子のデビュー作となっている。
主題歌の「唇をかみしめて」は武田鉄矢のフォークミュージシャンの大先輩である吉田拓郎にお願いをして書き下ろしてもらったそうだが、映像の雰囲気とあまりにもマッチしており聴くだけでも涙を誘う名曲である。
久しぶりにみる昭和の日本映画ってやっぱりいいもんだなあと改めて思わされる名作だと思う。
笑いに涙にアクションに
笑いに涙にアクションに感動がてんこ盛り。しかもそれがうまくまとまっているので、みてよかったなってほっこりします。
役柄としての武田鉄矢は大好きです。加えて名優揃い。
オープニングとエンディング、ともにいい曲ですね。
高倉健への憧れ
片山刑事は長髪、胴長短足にくたびれたズボン。『駅station』の切り抜きをするなど、高倉健に憧れる捜査1係の樹木希林も「インド象が下痢したみたい」と形容する男。折しも沼津署管轄では、シャブを打たれて殺された女が3人、未解決になっていた。
狭いアパートの一室で同居していても手出しできない片山。同じアパートに住む村上(田中邦衛)が頻繁にひさ子の働くスナックに通い、好きになったようだ・・・事件のためトルコ風呂徳川に聞き込みに行き、いい思いをしたばっかりに罪悪感もある片山。『男はつらいよ』シリーズのようなふられ男を演じてはいるけど、純粋さの中にもエロさがある作品なのだ。売春していた3人の女子高生といい、全体的にトルコや売春のネタばかり。今では素人ヌードなんかは当たり前だけど、当時はプロが公然とされていたのだから、新しいネタだったのだろう。素人売春の元締めはクリーニング会社の白美社。クライマックスでは蟷螂拳の使い手片山のアクション。ハンガーをヌンチャクのように使うところがユニーク。
暴れすぎたために青森に飛ばされることになった武田鉄矢の代わりに、本物の高倉健が新たに赴任してくるところも面白い。そして、武田鉄矢の親友・西田敏行がゲスト出演。詐欺師役だったけど、常習犯なんだから、金返してもらえよ!
最後は夕暮れ時の船着き場。聾唖者同士助け合って幸せになりたいと、ひさ子と村上が片山に別れを告げる。田中邦衛の演技によって泣かされた武田鉄矢がすごい演技。途中までのテレビドラマ並の演出がすべて清算されるかのようだった。
博多祇園山笠から沼津へ行ってもトルコ風呂
伝統の武器、木製ハンガーはクライマックスの舞台がクリーニング工場だったから。
まさかの高倉健さんが友情出演
西田敏行が千葉真一に見えるw
田中邦衛が意外な役どころ
ヒロインの女優さんのスタイル抜群
吉田拓郎の「唇をかみしめて」
昭和の匂いと哀愁が漂う
総合:60点 ( ストーリー:50点|キャスト:65点|演出:55点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
やたらと女の裸が出てくるのは誰の趣味なのかわからないが、典型的なチンピラや悪役のくだらない演技も含めて昭和の匂いが強く漂う。不幸な生い立ちの真面目で不器用な刑事が、不幸な女と出会って流されていく姿に哀愁が漂い、物語と演出はくだらないのにその哀愁にしんみりとして嫌いになれない。
結末で流れる吉田拓郎の方言だらけの歌は、子供の頃に聞いたときは下俗だなと思ったが、大人になって聞くとこの歌の持つ哀愁が理解出来る。そんなわけで質の低い割りになんとなくひきつけられる作品。
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