「おもしれえじゃねえよ❗️」狂い咲きサンダーロード minavoさんの映画レビュー(感想・評価)
おもしれえじゃねえよ❗️
日芸の卒業制作として当時22歳の石井聰亙監督が暴走族の派閥争いを描いた青春バイオレンスムービー。タランティーノ、北野武などがオールタイムベストに掲げる伝説の映画。
まずは公開45周年、デジタルリマスターによる上映を実現した配給のトランスフォーマーさんに感謝。
公開時には観ておらず、その後レンタルビデオ店で何度も見かけたがいつも貸出中で結局は未見。だからこそ劇場で鑑賞できたことが何より嬉しかった。
暴走族、右翼、暴走族に群がるヤンキーねえちゃん、ヤクの売人の小学生など、その世界から連れてきた(実際、暴走族をスカウトしたりしたらしい)ようなギラギラしてどこかおかしみのあるキャラクター。おそらくノーギャラに近い現場なのにおっぱい出してるのがもう普通じゃない。
エンドロールでわかる泉谷しげる、PANTA、モッズらによる30曲ほどの使用楽曲。いわゆる劇伴のようなものがほぼなく、歌入りの曲のリレーで繋いでいくのが音楽映画としてクオリティ高すぎる。イメージイラストまで手がけた泉谷しげるの楽曲がゴリゴリのベースがいかつくて、とにかくカッコいい。
デビュー作で主演の山田辰夫さんは同じ富山出身の滝田洋二郎監督と同級生だそう。山田さんはこの映画で暴走族の役がはまりすぎてしばらく仕事がなくて悩んでた時、転機は2人の友情がきっかけという話もグッとくる。
ちなみに一説によると富山は暴走族発祥の地らしい。(山田さんは役者さんでホンモノの暴走族ではありません!)
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