銀河鉄道の夜のレビュー・感想・評価
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とてつもなく恐ろしい作品の一つです。
内容は、薄幸の人と言われた宮沢賢治の代表作『銀河鉄道の夜』を映画アニメ化した作品。宮沢賢治の世界観を映像化するという無謀な冒険に挑戦した作品は脱帽するほど鑑賞深い作品です。印象的な台詞は『きっと何処かで逢っているんだね』原作には描かれていないトウモロコシ畑の一場面。嫉妬から一人ぼっちだど思い込んでいたジョバンニが、人間として存在を認められたかの様な嬉しさが伝わってくる台詞が痺れる。印象的な場面もこの時のアメリカ🇺🇸に憧れを抱いた宮沢賢治らしく心象風景のスケッチとBGMの新世界第二ラルゴが宮沢賢治の『種山ケ原』と重なり誰しもが日常生活で、忘れかけている気持ちを思い出させる様で素晴らしい表現だと感じる。歌詞・遠き山に日は落ちて・家路と三位一体となった表現は恐ろしささえ感じる震えが止まらない表現はトラウマものです。印象的な状況は、原作は何度も何稿も読みましたが、イメージしきれなかった所の映像化と映像化した事による弊害を考えながらも過剰な程分かりやすく心情を描いた親友カンパネルラの表情と動作が良かった様に感じました。タイタニック姉弟の最後の寂しそうな『さよなら』やカンパネルラの『さよなら』は何処か諦めにもにた怖さと寂しさを感じました。宮沢賢治の云う、『ほんたうの幸いとは何か』にフォーカスした非常に難しい映像化はホラー映画の様で難解で見る人によって意見がかなり分かれるとは思いますが子供から大人までいつ見ても何か心に沁みる作品は、時代を越えて楽しまれる作品だど思いますし、後世のアニメ作家に呪の様な重荷を与えた様に感じます。宮沢賢治の世界観という理解し難い葛藤の世界を具現化するというタブーに挑戦した素晴らしい作品です。
これぞファンタジーなんだな!。私と子供の大好きなアニメです!
中学生の頃に映画化、地上波でチェックしました!。
宮沢賢治が好きな私と子供。
セロ弾きのゴーシュを子供が3歳ころにDVDレンタルしたら、食い入るように何回も見ていたな。
銀河鉄道は私が好きなので、久しぶりに見たくなりDVDを購入。
子供も気に入ってくれました。
私と子供の大好きなアニメ映画の1つです。
絵も話もとてもキレイです。
不思議な雰囲気もほどよく良い感じの映画です、大人でも楽しめるかと。
電車に乗ってくる人たちのひみつ(秘密っていうのかな?共通点かな?)。
電車に乗って来たカムパネルラは何かをハンカチで拭いていた、何を?
今年の夏休みは子供と宮沢賢治の世界観を感じたくて、SL(汽車)に乗ってきました。
SL銀河、もう少しで完全引退するのであわてて乗ってきました。
車内には宮沢賢治のミニプラネタリウムが上映されていて、すごく良かったです。
プラネタリウムは整理券が必要なことを私は知らなかったのですが、勘のいい娘が汽車に乗った途端にプラネタリウムの車両へ猛スピードで走り、1番で整理券をゲットできました。
見れなくてもいいかな~と思っていたプラネタリウムですが、銀河鉄道の夜にでてくる星を映してくれてジョバンニとカムパネルラが解説してくれたので、すごく感動しました。
この映画は、画もストーリーもすごく練られていますし、色々と考えさせられる映画でもあります。
近頃の流行りのやたらと写実的なアニメ映画も画がキレイで悪くはないですが、難しい設定の凝ったストーリーよりも私には魅力的に映る映画です。
銀河鉄道の夜はなんとなく見ると、つまらない単なるアニメ映画なんです。
ですが、本当はそうではないんですよね。
そしてやっぱり、少し切なくなります。
でもそれは、悲しいけど、そうじゃないような、不思議な感覚です。
どこかやさしさに包まれているような、そんな映画です。
自分の気持ちが優しくなるような感じがします。
びっくりするような事件はありませんが、内面にしずかに訴えかけてくるかんじは原作のせいか、監督の腕か?
フィクションのファンタジーをよりフィクションとして完全にしたのは、登場人物を猫の擬人化で映画化したところだろうな。ここまで徹底したうえに、原作は宮沢賢治、素晴らしいです!
美しい銀河の景色や星空。
少し切ないラスト。
切ないんだけど、何故か、何度も見たくなるお話です。
良い映画なので、多くの人に、ぜひ見てほしいです。
ジョバンニとカンパネルラの旅の終わり
今見ても十分通用する
物語、絵、音楽、声優すべて素晴らしい!
こどもの頃にテレビで観て感動してビデオテープを買って何度も観た作品。
三日間限定でリバイバル上映されるということで初めて映画館で観賞。
鉄道の音にゆっくり流れる時間、間もたっぷり取られていて派手な演出というより静かな演出による豪華な作品です。
猫の姿で描かれることは批判もあったようですが、猫の姿だからこその不思議な世界観で引き込まれる。
ジョバンニのカムパネルラに何度も友情を確かめるような言葉や、カムパネルラが他の人と話すときに嫉妬のような眼差しを向けるジョバンニに胸が打たれる。
「蠍の火」の話も感動します。
ますむらひろしさんの幻想的で美しい絵、細野晴臣さんの素晴らしい音楽、田中真弓さん坂本千夏さん始めとした声優さん達も豪華です。
とても良かった
DVDで。ジョバンニが可愛すぎて、見終わってすぐ人形が売っていないかネットを探した。表情の微妙な変化から目が離せなかった。
公開時以来久々に見て、途中で急にあだち充風の人間キャラが出てくることなど、すっかり忘れていた。幼い姉弟と家庭教師、儚くて印象的なシーンだった。
バブル期ならではの贅沢な製作体制にスゲー、となるが、内容的には大人客向きのとってつけたようなテーマ性が無くて、ちゃんと童話〜ジュブナイルとして見られたのがよかった。
そもそも原作のお話も未完成の状態なんだそうで、映画のストーリーとしても挿話の積み重ね的、各駅停車的に進む。だからこそ一枚一枚の絵のチカラで勝負!という感じにはなっている。しかし、挿話ごとに浮かんで消える美しい気配の断片同士が、細野晴臣の劇伴が鳴り始めるとスーッと繋がって、何か一貫したイメージになってくる感じがすごく良かった。
何度見ても
大人向け
おそらくギサブローの最高傑作。
銀河鉄道に乗って…
言わずと知れた宮沢賢治の代表作。
子供の頃、読んだ事があるようなないような、授業で習った事があるようなないような、今となってはうろ覚え。ただ、ちょっと難しかったという印象だけは記憶していた。
1985年にアニメ映画化されたのが本作。一流のスタッフが揃う。
この作品の存在は前々から勿論知っていたが、変な先入観から敬遠していた。今回機会があり、見てみた。
父は長らく不在、母は病弱、孤独な少年ジョバンニ。星祭りのある夜、丘の上に突如現れた汽車に乗り込む。車内には親友のカンパネルラがいて、2人は不思議な銀河の旅を体験するが…。
登場人物は猫に置き換えられ、ファミリー向けの装い。
が、神秘的、幻想的、哲学的。
加えて、孤独やいじめ、友情や別れ、生と死、自己犠牲などのテーマ。
それらをストーリーや台詞で語るのではなく、映像の中から滲ませ、感じる。
子供には難しく、大人でも解釈に悩む。
しかし、静かな語り口とイマジネーション豊かな美しい映像と独特の音楽が、見る者を陶酔させ、作品世界へ誘う。
一度見ただけじゃ駄目、何度でも繰り返して見るべき。それほどの味わいがこの作品にはある。
999じゃない方の『銀河鉄道』
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