「自分の青春の1ページ」銀河鉄道999 ライブラさんの映画レビュー(感想・評価)
自分の青春の1ページ
原作やアニメではまだ描かれていなかった話の最後を描いていて衝撃的。
原作、アニメでは鉄郎、メーテル、車掌の3人が色々の惑星に停まっての鉄郎の成長物語。
今回は「さよなら〜」とは違って各惑星を巡るエピソードが描かれる。
映画では各惑星のゲストキャラが各惑星に登場して、鉄郎も原作、アニメより年齢を高くしている。
タイターンでは戦士の銃を、冥王星では機械化人になるか生身の身体になるかを選択出来ないシャードーが描かれて、機械化人になる事に疑問を持つエピソードとしている。
地球で鉄郎が母の仇を討つ話は惑星ヘビーメルダーに物語の中盤の山場として描かれ、機械の身体より生身の身体で精一杯生きる事を選択する。
各惑星のエピソードが上手く消化されて一本の映画になっているのが良い。
999のパスをくれる謎の美女メーテルがオードリーヘップバーンの吹き替えをしている池田昌子さんの綺麗な声で魅力がアップ。
そして終着駅で謎の美女、メーテルの正体が判る。
全てが終わり、地球で別れる鉄郎とメーテル。
ホームで口づけをして999の中のメーテルを追う鉄郎。あんなに愛おしいのは少年の日の決別だから。
この作品のメーテルの美しさには目を見張るものがある。
この映画は自分の青春の1ページだ。
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