「高岡早紀の好感が持てるキューバンサルサとロードムービー」KYOKO M.Joeさんの映画レビュー(感想・評価)
高岡早紀の好感が持てるキューバンサルサとロードムービー
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1996年の公開当時サルサが大流行していたころ映画館で見たことがあったが、NHK連ドラの「おかえりモネ」に登場する高岡早紀を思い出して、VHSで2度目の鑑賞。
見終わった印象は、なかなかいい映画!
高岡早紀のキューバンダンスも今見返すといい感じで踊っていたし、英語も親近感持てた。感情を露わにしないものの、強い芯を持った主人公はさまざまな困難に直面しながらもホセのために前進してく。NYのリムジンドライバーがホセ探しに一肌脱いでくれるところなど安心して見れた。
当時エイズが社会問題となっていた時期でもあり、差別や偏見への言葉のやり取りも反映されていたが、良識のある元弁護士にも助けられる。
監督・原作の村上龍は、キューバンサルサに当時非常に力を入れており、コンサートやCDのプロデュースなど手掛けていた。このため、NYを舞台にしていたがキューバンメインの音楽であった。
マイアミに行く途中で裕福な白人の家でのパーティで高岡早紀がチャチャチャを教え、楽しく踊るシーンは微笑ましく映画の中でも一番の和んだシーンで、ダンスを通じての交流はいいものだと改めて感じた。
映画の最後でKYOKOはキューバに行く。高齢の男女の絶妙なペアダンス、大規模のクラブでのNG La Bandaのライブパフォーマンスとノリノリの観客。当時、キューバを目指して行ったサルサ好きの人も多く、この映画で更に多くの人を刺激したかもしれない。
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