「あけてくれ!」CURE やさんの映画レビュー(感想・評価)
あけてくれ!
とにかく90年代の邦画は暗い。
多少強引にでも、ストレスの原因と向き合おうとするパワーを感じる。年下の生意気はガンとやってドンなのだ。
奥行きを強調した特徴的なショットが印象的だ。
目を凝らすと、ぼんやりと禍々しいバッテンが見えて来る。
人間は何層にも重なったフィルムである。その中の狂気的な殺意のみをその人に選ばせる催眠術。
ミイラ取りがミイラに、精神科医がメンヘラに…あながちフィクションではないのかもしれない。
私は、扉を開けてくれる人を待つだけの人間である。
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