「首から胸のあたりX字に切り裂かれる殺人事件を追う高部刑事が役所広司...」CURE yonda?さんの映画レビュー(感想・評価)
首から胸のあたりX字に切り裂かれる殺人事件を追う高部刑事が役所広司...
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首から胸のあたりX字に切り裂かれる殺人事件を追う高部刑事が役所広司。場所も被害者も共通点はないが3件続いて起きたところから始まるストーリー。
その後も同様の事件が続くが殺す前に間宮(萩原聖人)と出会っていたということがわかる。加害者に記憶がないことから催眠を疑って精神科医の佐久間(うじきつよし)に協力を求む。
不気味な雰囲気の中、淡々とすすんでいく。
間宮がメスナーの論文を書いていて邪教の本にのめり込んだのは明らかだが、村川スズの記録フィルムを見たかどうかはわからないことになっている。...バスルームの猿のミイラのX字を見るとフィルムから間宮自身が催眠暗示にかかったともとれなくはない。
催眠暗示としてきたが、もともとは催眠療法であり、人間の心の奥底にある憎悪を解き放つことが癒し。憎悪の原因である対象を殺すことで癒されるみたいな恐ろしい話でもある。
天井から滴り落ちる雨漏りの水で高部刑事に催眠をかけたのは明確で、妻が死んだのもそういうことなのだろう。
最後ウェイトレスはナイフを持つが間宮とは接していない。伝道師としての間宮が高部刑事を伝道師にかえたともとれる意味深ラスト。
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