劇場公開日 1988年5月14日

「副業に燃える!」木村家の人びと kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0副業に燃える!

2019年7月15日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 老人を使って新聞配達てのが凄い発想だ。中間マージンだけの搾取なんてのはちょっと問題ありだと思ったが、老人たちのボケ防止に貢献してるところが興味あるところ。木村家に典子の兄夫婦・雨宮(柄本明、木内みどり)が家の改築の期間中に母親を預かってほしいと言ってきた。身内なのに宿泊代や経費などをいきなり請求される不条理もあり、守銭奴と化した家族に呆れてしまう。やがて純粋な心を持った長男・太郎(伊崎充則)と文通するようになり、養子にしたいと申し出る雨宮。老母のボケも大量のそば屋の出前の一件もあり、副業をいっさい辞めてしまった・・・

 浪費時代とも言えるバブル時期に作られているので、せこせこと小銭を稼ぐ木村家の姿が異常にも思える。借金があるわけでもなく、何かに打ち込むというか、趣味のようなもの?なぜか守銭奴といえども微笑ましく思えるのだ。

kossy