「ダーヤラー、ダヤララー」君よ憤怒の河を渉れ Kjさんの映画レビュー(感想・評価)
ダーヤラー、ダヤララー
オープニングテーマから転けそうになるが、時折入ってくるピクニックモードの間奏が笑いを誘う。中国で大ヒットして、彼の地で高倉健や中野良子をスターにした映画と聞いていたが、ストーリーは各所で破綻しており、突っ込みどころが多数、ラストの短絡的な展開に唖然とする。不自然な動きをするエキストラや都合よく出没する熊のような猛獣を目にすると、この出来で世に出せた時代を感じてしまう。そこで濡れ場いるか?倍賞美津子の下着姿や中野良子の替え玉ヌードといった目の肥やし的なサービスに、やたらと銃口を向ける人たち、いきなりセスナを操縦するニュータイプぶりを発揮する高倉健、その後どうしたのか新宿西口を暴走する暴れ馬の群れなど、粗野で下品で雑な感じが味でもある。
ラストの都心の空撮で超高層が少ないこと。元大映社長の永田雅一氏の経歴に思わず見入ってしまう。
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